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パート2
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パート3
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コチラのつづきです~
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2007年11月30日の恩師Mさんのブログより
【こゝろパート4~危険な予感・・?~】
滝弥がオクサマの家に入って
5分が経過...。
寒い。もう季節は11月下旬。
ちょうど、今頃だった。
10分が経過..。
風がビューと吹いた。
寒い。
15分が経過..。
一枚の落ち葉が、僕の足元に落ちた。
寒い。
その時。
「ガチャ」
ドアが開いた。
「どうも、ありがとうございました。」
滝弥が出てきた。
「ちょっと待ち!」
オクサマは、気だるそうに言った。
そして、袋に入ったミカンを滝弥に渡した。
「寒いから、これ食べて風邪ひかんように。ごくろうさま。」
そう言うと、オクサマはドアを閉めた。
「ありがとうございます!」
ドア越に、甲高い滝弥の声が響いた。
滝弥は、袋いっぱいのミカンを抱えて
小走りで僕に近寄ってきた。
「やりました!やりましたよ~」
僕らは、肩を叩き合って喜んだ。
なんと、滝弥はデビュー初日。
最初の一軒目でゲット!したのだ。
中学生。15歳。
恐ろしい。
彼の身長は、現在も中学生の時も変わらない。
推定150センチ??
大人なのか子供なのかわからない、中学生が
大人が出来ない仕事をしている。
なんて素質だ。
なんてステキだ。
当時、そう思った。
その後も、快進撃が始まった。
僕も参戦して
なんとこの日、二人で36個もの警報機を売った。
キセキだ。
報酬にすると、84,600円也!
時間にして、5時間の出来事だった!
僕らは、オクサマにもらったミカンを頬張りながら
ブクブクと嗚咽の止まらない人が待つ車へと戻った。
僕は、車の扉を思いっきり開けてこう言った!
「おい!お前ら今日はご馳走だぞ!」
その時、滝弥の手から...
ミカンがこぼれ落ちた....。
つづく。
※この出来事はフィクションではございません。
全て真実にて構成されております。