2020年8月28日金曜日

9/10(木)電子書籍「国際化と標準化」が発売になります

オイラには 
誕生日がふたつあります 

ひとつは 
自分が生まれた誕生日 
1971年7月14日 

もうひとつは 
初舞台を踏んだ日 
つまりは表現者として生まれた日 
それが1986年8月28日 

あの日からちょうど 
34年後の今日という日に 
こういうお知らせができることを 
とても幸せにおもいます 



まもなく 
自分の新しい本が出ます 

電子書籍で 
詩画集になります 

タイトルは 
「国際化と標準化」 



プログラミングの総合誌 
「シェルスクリプトマガジン」に 
五年間連載したものを 
一冊にまとめたものです 

ITやコンピューターに疎いオイラに 
初代担当者の鎌田広子さんが 
ライヴを観て直感でオファーしてくれたのが 
そもそものはじまり 

以来 
甲斐荘秀生さん 
井上香さんと 
歴代三人の担当者に 
ITに関連するタイトルを毎号出してもらい 

それを元に 
オイラが詩を書き 
さらにその詩を読んで 
画家のイケヤシロウさんが絵を描く 

そんなスタイルで 
五年間やってきました 



振り返ると 
ずいぶん自由にやらせてもらってきたんだなあと 
麻生二郎編集長をはじめ 
USP研究所の度量の大きさに 
あらためて驚きます 

スイスイ楽に書けた回もあれば 
死ぬ物狂いでやっと言葉に辿り着いた回もあったり 
まるで何かに導かれるように 
毎回々々体当たりで書かせてもらいました 

ライヴではほとんど朗読していない詩が 
たくさん入っていますので 
新鮮に感じてもらえるかも知れません 

とにかく大袈裟でなく 
この連載があったから 
自分は生きてこられたし 
生まれた詩が 
ここにあふれています 



担当者のタイトルと 
イケヤさんのイラストで 
押し広げてもらった 
この命が 

あなたの日々の 
なんだかよくわからない 
でも嫌いじゃない瞬間の温もりに 
繋がれたなら 
うれしいです 



表現道生活35年目
この本とともに
突っ走ります

何卒よろしくお願いいたします



ちなみにオイラは 
コンピューターも 
生きているとおもっています 

見えるものも
見えぬものも
すべて 




* 



the Poetry and Art Collection 
『国際化と標準化』 
~デジタル時代に生まれた詩と絵の普遍あそび~ 

桑原滝弥/詩 
イケヤシロウ/イラスト 


Kindle版 
↓購入・予約はコチラから↓ 
https://www.amazon.co.jp/dp/B08GKLMPLT/ 

価格:880円 
発行:USP研究所 


詩人・桑原滝弥氏とイラストレータ・イケヤシロウ氏による詩とアートの作品集です。IT(Information Technology)に関連する言葉を中心に、それをタイトルとして選び、桑原氏が詩を書き上げ、書き上げた詩からイケヤ氏がイラストを描き起こしています。Linux/Unixシステム、プログラミングの総合誌「シェルスクリプトマガジン」に掲載された5年間の43作品をまとめました。


~目次~ 
いんたーねっと 
初期設定 
space turbo 
階層 
カタカタ 
障害対応 
route -道- 
パンくず 
ミラー 
記憶 
バックドア 
ハッシュ 
PATH ~小路~ 
cat 
パールとルビー 
for文~あなたへ~ 
if文~もしも~ 
Clone 
秘密鍵 
tree 
Join 
length 
lookup~見上げる~ 
国際化と標準化 
回帰テスト~regression testing~ 
たっちすくりーん 
ライブラリ 
人と月 
蛇 
雲 
Infrastracture 
統合 
色あせない 
新年号 
試み 
close 
仮想現実 
めし 
virus 
錆 
やっつける 
μ 
tele- 


2020年9月10日(木)より配信








それでも命は産まれてくるということ

矛盾の中に真実があるということ

血は紅く空は蒼く心は移ろい行くということ


【収録詩「国際化と標準化」より】

2020年8月25日火曜日

奥様は真打

最近 
コロナの影響もあって 
あまり人前に出る機会がないせいか 

はたまた 
生活の拠点を山口に移したこともあってか 

オイラの奥様が 
芸人であるということを 
知らない方が意外と多いようです 

あらためて 
うちの奥様を紹介しますと… 



神田京子(かんだきょうこ) 

講談師。平成11年二代目神田山陽に入門。他界後、神田陽子に師事。平成26年真打昇進。都内の寄席に出演の傍ら、独演会・地方公演・海外公演・他ジャンルとのコラボレーション・夫で詩人の桑原滝弥との夫婦ライヴなど、形にとらわれない公演を積極的に展開。テレビ・ラジオ出演も(近年出演:NHK-BSプレミアム『BS 新・日本のうた』節劇進行役、NHK-FM『オペラ寄席』他)。東日本大震災以降、大規模被災地での公演を通して、国内外の民話を講談にする取り組みをライフワークに。長良川鉄道広報大使。落語芸術協会、日本講談協会に所属。 
ホームページ http://kandakyoko.com/  



…と、まあ 
こういう経歴の方でございます 

へ~、で、講談って 
実際どんなカンジなの? 

興味を持ってくださった方も 
いるやも知れませんので 
最近公開された 
新しい動画を紹介しておきますね 



同じ一門の後輩にあたる 
神田伯山さんのYouTubeチャンネルの 
オンライン釈場より 

京子さんをはじめ 
他の先生方の講談も 
めちゃくちゃ素晴しいので 
ぜひご覧ください 

8/29(土)正午までの限定公開ですので 
お見逃しなく! 

下記リンク先よりご視聴あれ~ 




* 



【8/22(土)19時よりプレミア公開】 
第6回オンライン釈場(投げ銭あり) 
 ~神田伯山ティービィー~ 
https://youtu.be/rTSWW-FED5E 


8月22日(土)19時スタート 
第6回オンライン釈場 
出演:宝井琴調、神田京子、神田蘭、神田伯山 

※アーカイブ公開は8月29日(土)正午までとなります。 
※投げ銭(スーパーチャット)による売上は、出演料、会場費等経費を差し引いた全額が、伯山も所属する日本講談協会の運営資金となります。 

<神田伯山より> 
オンライン釈場、第6回をお届けします。 
今回の顔ぶれは私がいちばんの後輩となります。まず最初に愛山先生に教わった読み物を。続いて蘭姉さん、京子姉さんが、それぞれ講談の面白さや奥行きをわかりやすく届けてくださると思います。トリでは、協会の垣根を越えまして、ありがたいことに講談協会から宝井琴調先生が出てくださいます。 
会場は前回と同じく、紀尾井小ホール。今回もごく少数の運営スタッフ以外、無観客での開催となります。やはりもろもろ経費などかかかっております。投げ銭(スーパーチャット)がございますので、なにとぞよろしければ。 

<番組表> 
※表記時間は19時スタート時に視聴開始した際の目安です。 
19時02分~ オープニングトーク 
19時06分~ 神田伯山 
19時34分~ 神田蘭 
20時03分~ 神田京子 
20時32分~ 宝井琴調 
21時04分~ エンディングトーク 

◇神田伯山 オフィシャルサイト 
https://www.kandahakuzan.jp/ 

◇神田伯山 Twitter 
https://twitter.com/kanda_bou 

撮影・編集:岩淵弘樹 
監修:九龍ジョー 
制作:冬夏株式会社 
VIDEO by Digital Media Label 




* 



さてさて 
そんな京子さんの 
後援会会報誌 
「Kyoko oh! Dango club」最新号が 
このほど発行されました 

こちら 
このブログでも 
何度かお知らせしてきましたが 
会報誌とは思えないくらいの 
クオリティーの高い読み物となっております 

今号では 
山口ライフ 
視点を変えた講談発見などなど 

他では発表していない 
情報&写真満載で 
ご堪能いただけます 



オイラの連載一口ポエム 
「奥様は講談師」も載ってるよっ 

ご興味のある方は 
さまざまな特典も付いてくる 
”神田京子後援会 Kyoko oh! Dango club”へ 
下記よりご入会ください~ 



~ 神田京子後援会 Kyoko oh! Dango club ~ 

[お申し込み・お問い合わせ] 

TEL 03-3413-8420 FAX 03-3413-8331 
E-Mail Kyoko-ohdangoclub@liberty-feel.co.jp 

〒155-0031東京都世田谷区北沢2-11-3イサミヤビル3F 
リバティエンターテインメント内 
神田京子後援会 Kyoko oh! Dango club事務局 

[会費振込先口座] 
加入者名:Kyoko oh! Dango club 
郵便局払込口座:00130-8-264139 
ゆうちょ銀行:〇一九店 当座 0264139 

<入会金:1000円 / 年会費:3000円> 
※ 電話、FAX、メールにてお申し込みの後、 
上記口座まで入会金・年会費をお納めください。 


[会員特典] 
1.会員証発行、 
  Kyoko oh! Dango club オリジナルグッズ進呈! 
2.京子ちゃんの近況や、 
  ココだけの話満載!の会報誌を発行。(年2回) 
  ※バックナンバーも欲しい!という方はお申し出ください 
3.500円優待券プレゼント 




* 



どんなに怒っても 
翌朝の食卓には温かいゴハン 
どんなに泣いても 
息子を抱き笑わせる子守唄 
どんなに暗くても 
高座の上で弾ける張り扇の響き 
どんなに輝いても 
静かな背中で繕う日々の奇跡 


【「奥様は講談師」最新回より】

2020年8月19日水曜日

ルネサンス

先日は 
「蓬莱座オープンマイク2」へ 
たくさんのご来場を 
ありがとうございました! 



前回に引き続き 
詩のワークショップからスタート 

パフォーマー/観覧のお客様関係なく 
それぞれが書いた詩をシャッフルして 
別の誰かの声で聴き合うということを 
今回もしてみました 

そこからこの夜は 
さらに詩を重ねていくことをしたのですが 
意外性に富んだ面白い発想や 
尊い余韻がひびく 
素敵な時間になりました 

ほどよい一体感が生まれたところで 
いよいよオープンマイクへ 



ちはやはやぱや 
麻生有里 
時津 
村本安芸男・村本真智子 
kenta 
原洋一郎 
SALOND RANJU(サロンド・ランジュ) 
ニュージーズ 
※敬称略/抽選による登場順 

計8組11名のみなさんに 
パフォーマンスをしてもらいました 

これがまた実に 
何が飛び出すかわからない 
おもちゃ箱のような瞬間の連続で 
最高でした☆ 



詩も 
スピーチも 
朗読も 
芝居も 
音楽も 

ぞれぞれその人固有の 
表現になっていて 
ジャンルを超えた 
豊かさを感じました 



年齢層も幅広く 
人生経験を積みまくった上での 
大人のピュアなパフォーマンスから 

小学二年生の女の子2人組ユニット 
”ニュージーズ(さきちゃん&ひなちゃん)”の 
堂々たる朗読まで 

見事なまでに 
バラエティにブッ富んでいて 

おおげさでなく 
人智を超えた 
美しさにあふれていました 



これはやはり 
お客さんやスタッフも含め 
その場に居合わせた 
ひとつひとつの命でつくる 
オープンマイクの醍醐味であると 
つくづくおもいました 

ありがとう 



イベント後半には 
開催日が8/15でしたので 
オイラがリクエストさせてもらって 

蓬莱座小屋主のチェン・スウリーさんに 
谷川俊太郎さんの詩「平和」を 
朗読してもらいました 



オイラは 
愛する彦根の古書とデザインのお店 
「半月舎」の店主・御子柴泰子さんが 
コロナの感染拡大を受けて 
書き始められた日記 
「ヨムヤム通信」の第一号を朗読 

この数ヶ月の 
ぞれぞれが過ごした日々と 
重ね合わせるように聴き入ってくれた 
お客さんの真剣な眼差しが 
忘れられません 

半月舎・御子柴さんのヨムヤム通信は 
第二号も出ておりますので 
気になる方は下記よりお問い合わせください 
https://twitter.com/mikosoba 

最後に 
自分の詩「Infrastructure」を詠んで 
この夜の宴は幕 



蓬莱座オープンマイクは 
これからも毎月第三土曜日に 
開催できるかぎり 
つづけていきます 

興味のある人は 
気楽に本気で 
あそびにいらしてください 

他の誰かではなく 
この世界に一人しかいない 
”あなた”のご来場 
心からお待ちしております 




【次回開催】 

「蓬莱座オープンマイク3」 
2020年9月19日(土)17:00~ 
旧蓬莱閣にて開催 

※疫病流布、自然災害等の予期せぬ事態により開催が延期となる可能性があります。 
※関連サイト「桑原滝弥・情報ブログ」 http://shijinrui.blogspot.jp/ をご確認の上、ご来場ください。

2020年8月13日木曜日

遠藤ヒツジ詩集「しなる川岸に沿って」を読んで

三歳十ヶ月になる息子が 
本を乱暴に扱っていて 
妻がそれを注意をした 

言葉をすごい勢いで 
駆使しはじめている息子は 
こう言い返した 

「だって本は生きてないじゃん!」 

その瞬間 
通りすがりの父親であるオイラは 
反射的に息子にこう言っていた 

「ちがう、本は生きている」 

と 



そんな言葉が自然に出たのも 
遠藤ヒツジ詩集 
「しなる川岸に沿って」を 
読んでいたからかも知れない 

本は眠らない 
本は話さない 
本は怒らない 
本は笑わない 

本の中は笑っている 
本の中は怒っている 
本の中は話している 
本の中は眠っている 

~収録詩「本は」より~ 



とにかくやさしくて 
そしてきびしい本と出会った気がする 

最初読んだとき 
詩集に書かれている言葉が 
とても遠くに感じた 

それから数日置いて 
もう一度読んでみたとき 
その言葉たちは 
急に身近なものになっていた 

三度目に頁を開いたときには 
それはもう 
自分自身の言葉になっていた 



誰かが書いたはずの 
”ユテコ”や”朝鮮の雑煮”や 
”大きな目”や”黒く長い人形の髪”や 
”アダムズアップル”や”はぐれもの”や 
”心許ない/細い契りの一声”は 

たしかに 
己の実感をともなった 
まぎれもないわたしの
詩になっていた 



わかる 
わからない 
の境界線を超えて 
詩はいつだって 

誰かと 
何かの 
無意識を 
出会わせてくれる 

やさしくて 
きびしいのは 
それがこの世界の 
愛 

そのものだから 



ちなみに 
息子はそれから 
本をすこし大切に扱うようになってきた 

思い返せば 
自分も子どものころ 
やはり本を乱暴に扱っていて 

普段はめったに怒らない母に 
きつく注意されたことがあったっけ 

息子もいずれ 
自分の子どもに 
本について何かを伝える日が来るのだろうか 


しなる川岸に沿って 
何かがたしかに 
流れていくように 




遠藤ヒツジ詩集 
『しなる川岸に沿って』 

https://www.amazon.co.jp/%E9%81%A0%E8%97%A4%E3%83%92%E3%83%84%E3%82%B8%E8%A9%A9%E9%9B%86%E3%80%8E%E3%81%97%E3%81%AA%E3%82%8B%E5%B7%9D%E5%B2%B8%E3%81%AB%E6%B2%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%80%8F-%E9%81%A0%E8%97%A4-%E3%83%92%E3%83%84%E3%82%B8/dp/4909980083 


まっすぐ歩けずに、気づけばずいぶんはぐれもの 
ひびのどこかに忘れ去られた物事は、川原の小石 
そんな石を、かすかに照らす言葉の光たち 
無意識の流れがしなって、世界の岸に立っている 

<元は一つの陸だったけれど 
やがて不理解の大河がながれて 
わたしたちは離された 

でも大丈夫だ 
橋はかかってる 
水に浸かって 
融けてしまう必要はない> 
(詩「声と紙にかかる橋」より) 

ポエトリーリーディングの世界でも現代詩の世界でも、いま注目の新鋭詩人です。 
閉塞した世界に生きた言葉を発信する期待の星。 
はぐれていったもの、忘れられたもの、そんな川原の小石を照らす詩の言葉。 
空港と町工場と川のある町から生活感とほろ苦い青春の匂いがしてきて、それでいてアートの次元の繊細な表現が展開します。 

<著者略歴> 
1988年生まれ、東京都在住。 
2015年より朗読活動を始め、2019年「ポエトリースラムジャパン」前橋大会で優勝。 
現代詩の世界では2017年に日本詩人クラブ「新しい詩の声」優秀賞。詩誌「白亜紀」「指名手配」などに詩を発表。 
現在、「ポエトリーリーディングオープンマイクSPIRIT」及び「アオサギ文化講座朗読ライヴ」を共催。日本詩人クラブ会員。 
既刊詩集『橋渡り』『反照譜』。 

アオサギ・刊 
定価 1,500円+税 




* 



そんでもって明後日(8/15)は 
「蓬莱座オープンマイク2」 
http://shijinrui.blogspot.com/2020/08/blog-post.html 

イベント終演後(19時頃~)は 
会場である旧蓬莱閣屋上にて 
小さな花火大会もやるからね☆ 


よかったら 
命がたくさん笑う夜を 
いっしょにつくりましょ~~~