2017年3月1日水曜日

ニューシェルと東京荒野

いつもでしたら 
毎月これくらいの時期には 
コンピューター用語をタイトルに 
オイラが詩をつくるシリーズ連載の 
「シェルスクリプトマガジン」発売の告知をしていましたが 
今号はお休みでした 

シェルスクリプトマガジンは 
来たる3/25(土)より 
webマガジンと冊子版を二本柱とした 
隔月刊化に向けて 
リニューアル準備中なのです 

「えっ!そしたら、もう、たっきーの詩は読めないの?」 
とさみしがってくださる方も 
ムー大陸あたりにはいらっしゃるやも知れませんが 
ご安心ください! 
連載は冊子版にて続行させていただきます~ 

ちょうど昨日 
相方・イケヤシロウさんから 
イラストとレイアウトが上がってきましたが 
リニューアル以降もかなり面白い頁になりそうです 

我々の連載も 
シェルスクリプトマガジン全体も 
ますますパワーアップすること間違いナシですので 
どうぞご期待くださいませ☆ 




◇3月25日(土)発売 

隔月誌「シェルスクリプトマガジンVol.47 2017 April」 
https://www.usp-lab.com/pub.magazine.html 

世界で唯一のシェルスクリプト専門誌リニューアル第一弾! 
詩人・桑原滝弥による 
コンピューター用語をタイトルに詩を作る連載シリーズ掲載 
今回のタイトルは「lookup」 
イラスト担当・イケヤシロウ 

定価:本体500円+税 
発行:USP研究所 
※全国書店、amazonなどの通販サイトで発売。 



* 



しかし中には… 
「え~!そんな一ヶ月近くも待てないよ!  
 毎月たっきーの詩を読むのを楽しみにしていたのに!!!」 
と嘆いてくださる方も 
根の国あたりにはいらっしゃるやも知れませんが 
さ、涙をお拭きあれっ

これまた昨日になりますが 
発売されたばかりの季刊誌「東京荒野」に 
オイラの長編詩 
「ラヴ&カタストロフィ&ラヴ」が掲載されておりまする~ 

”桑原滝弥の神髄は長編詩にあり” 
と評してくださる方もいるように 
これまでステージでは 
お客様に長編詩を味わっていただいてまいりましたが 
紙媒体では頁数の都合もあり 
自分の詩集でも中編詩がすこしあるくらいでした 

今回一挙掲載に踏み切ってくれた 
東京荒野の湯原昌泰編集長には 
魂ごと感謝申し上げます 

オイラ以外の作品も 
とても興味深いものがたくさんですので 
ぜひ、手に取ってみてね♡ 




◇発売中 

季刊誌「東京荒野第八号」 
http://tokyokouya.blog.fc2.com/ 

発行日:2017年2月28日 
定価:1000円 + 税 


<掲載作品> 
東京荒野 井上Y 
わたしの足跡 第五回 うた猫 
今日、 かほり 
ラブ&カタストロフィ&ラブ 桑原滝弥 
人目 蛇口 
世界で一番有名な夢 中編 ちひろ 
空白 ひとひと 
夢とオナニー 第八回 馬野ミキ 
きいろいへ もり 
はずかシーサイドディスコ 第二回 山野井譲・はっとりあつし 
三十五歳 後編 湯原昌泰 

アクリル 前編 永坂壽 
中国回遊録 黄山 森下くるみ 
宇宙の真理 無善菩薩 
蟻のハ 第七回 三上寛 

三上寛詩学校作品群 
リッチモンドの狐 榊原光芳 
空はすべてを知っている 押田英範 
大統領のヒロシマ 浅井直樹 
ひなげし、その決意 古屋穣 
ふるさと 高野優子 

東京荒野第八号応募作品 
去年までの恋人 みどりのおばけ 
ゆたんぽ 船渡川広匡 

対談 第三回 
町田桃子×湯原昌泰 

カバーイラスト 岩沢卓 
イラスト 丸 


<東京荒野取り扱い店> 
古書現世(西早稲田) 模索舎(新宿) 
タコシェ(中野)  円盤(高円寺) 
コンコ堂(阿佐ヶ谷) よるのひるね(阿佐ヶ谷) 
Title(荻窪) ニヒル牛(西荻窪) 
ビビビ(下北沢) 往来座(池袋) 
ポポタム(目白) アオツキ書房(大阪) 
蟲文庫(岡山) 
東京鼠(高円寺彦六) スナック雨(渋谷コジンシュギ) 
無力無善寺(高円寺) 

amazonでも発売中! 
https://www.amazon.co.jp/dp/4990903536 



* 




わたしたちはまだまだもっと残酷になるべきだ 
愛を、口にしたからには 


【東京荒野第八号・掲載詩「ラヴ&カタストロフィ&ラヴ」より】

2017年2月21日火曜日

美しく濃く生きる人たちと…

かすかだけど 
春の匂いがしてきた今日この頃 
皆さん、お元気ですか? 



オイラは 
前回のブログで
http://shijinrui.blogspot.jp/2017/02/2017.html 
「俊読 2017」開催の発表をさせていただいたところ 
ありがたいことに今年も各方面から反響があり 
嬉しい悲鳴をワーキャー上げております

この勢いで行きますと 
これまでの俊読と同様 
ご予約分はわりと早い段階で満席となりそうです 

今年は当日券も若干数出す予定ですが 
確実に行くよ!という方は 
件名を【俊読予約】としていただき 
takiyakuwahara@yahoo.co.jp 
まで早めにお申し込みくださいませ 



さて、嬉しいと言えば 
もうひとつギャーグゥワーなお知らせがっ 

昨年7月に発売された 
オイラの八時間ロングインタビュー 
”桑原滝弥・詩人生を語る”掲載の 
スポークワーズ・マガジン「どんと、こい! Vol.5」 
こちらが売れ行き好調につき 
増刷となりました~☆ 

人様に話せないことばかりやってきたオイラにしては 
わりと現時点での限界まで喋りましたし 
他の方の企画や作品のページも読み応えありですよ! 
興味ある人はオイラ関連のイベント会場 
もしくは下記リンク先よりお求めくださいね 
http://d.hatena.ne.jp/uraocb/20160709 



おしまいに 
昨年8月以来の 
久々の夫婦ライヴ情報をば! 

京子の故郷であり 
オイラもライヴや 
古民家再生プロジェクトに参加させてもらったりと 
何かと縁のある岐阜県美濃市での開催でございます 

会場は古民家を改装したステキな空間ですし 
うだつの街並や 
長良川の渓流を味わいがてら 
ぜひこの機会に 
美濃の魅力に触れにいらしてくださいまし 

今回のライヴでは 
美濃に暮らす人々の写真に 
自分がオリジナルの詩を書かせてもらって 
当日スライドショーで公開するという 
スペシャル企画もありますのでお楽しみに!!! 



それでは 
一歩一歩 
それぞれの春を 
育んで出会いましょ~~~∞ 



* 



詩と講談 メオトライヴ 
「美しく濃く生きる人たちと…」 


2017年3月20日(月・祝) 
開演 13:30~15:30 
(開場 13:00) 



◇出演 
神田京子(講談師) 
桑原滝弥(詩人) 

◇内容 
第一部 講談 
第二部 詩の朗読 
第三部 お楽しみ♪ 



◇会場 
旧古田家住宅 
(美濃市蕨生2078) 

◇料金 
無料 定員50名(要予約) 
※当日はご予約の方のみの入場となります。 

◇お問い合わせ・お申し込み 
NPO法人 美濃のすまいづくり 
TEL:0575-33-0760 
月~金 9:30-15:00(3月1日より) 
※お申し込みは一人一席です。 



蕨生の古民家を舞台に 
詩と講談のメオトライヴを開催! 

会場にいる人も巻き込んで 
一体感溢れる空間を演出! 



◇主催 
NPO法人 美濃のすまいづくり 
美濃市

2017年2月1日水曜日

俊読 2017

皆様! 

この一年間も 
たくさんのお問い合わせをくださって 
ほんとうにありがとうございました 

熱いご声援にお応えして 
今年も「俊読」 
開催させていただきます!!! 



昨年の「俊読 2016」のラストに 
俊太郎さんが… 

「俊読、どんどん進化していってるねえ」 

…と仰ってくれたことを 
覚えている方もいらっしゃるかも知れません 

その言葉を踏まえて 
主催者として心に浮かんだのは 
進化から 
”深化”へ 



そんなオイラの勝手なおもいつきを具現化し 
かるく凌駕してくれるような 
素晴らしい出演者の方々に声を掛けました 

こう書くと 
なんだかお固いイメージを抱く方もおられるやも知れませんが
そこは、なんてったって俊読ですからね! 
一度でも観に来ていただいた方はご存知のことかと思いますが  
真面目なだけの展開になるわけがない 笑 

今回も 
詩人、俳人、女優、 
スポークンワーズパフォーマー、シンガーソングライター、 
などなど、バラエティに富んだ 
いまこの瞬間に表現せざるを得ないキラキラが
舞台で躍動する真剣祭りをお届けします 



そして毎度の俊読名物 
俊太郎さんの暴走っぷりが 
今年はどこまでいっちゃうのやら??? 

ほぼ餌食になるのはオイラですが 
お客さんも油断禁物ですぞ! 
そんなこのイベントだけのスリルもお楽しみに~☆ 



誰もが知っているあの言葉たちが 
誰もが知らないひびきとなって飛び交う夜 
集ったひとりびとりで愛でながら 
寂光のうちに生まれる



* 



谷川俊太郎トリビュートLIVE 
「俊読 2017」 


2017年4月30日(日) 
開場/18:00 開演/19:30 
(終演/22:30) 


◇出演 
谷川俊太郎 
文月悠光 
猫道(猫道一家) 
石原ユキオ 
カワグチタケシ 
西田夏奈子 
吉田和史 
もり 
桑原滝弥 


◇料金 
予約/3500円 当日/4000円 
(税込。飲食代別途必要) 
※当日は満席が予想されます 。早めのご予約・ご来場をお勧めします。 


◇会場 
クロコダイル 
(東京都渋谷区神宮前6-18-8 ニュー関口B1F) 
TEL:03-3499-5205 
http://www.crocodile-live.jp/ 


◇お問い合わせ 
詩人類 
TEL:090-8545-2708 
takiyakuwahara@yahoo.co.jp 
http://shijinrui.blogspot.jp/ 



この国の子供たちは皆、この男の詩を読んで大きくなった・・・ 

さまざまな詩人/アーティストに、谷川俊太郎本人も登場。 
毎回ソールドアウト必至の大人気ポエトリーイベント第9弾!!! 



* 



【出演者プロフィール】 


谷川俊太郎 shuntaro tanikawa 
詩人。1931年東京生まれ。 
1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。1962年『月火水木金土日の歌』で第四回日本レコード大賞作詞賞、1975年『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、1982年『日々の地図』で第34回読売文学賞、1993年『世間知ラズ』で第1回萩原朔太郎賞、2010年『トロムソコラージュ』で第1回鮎川信夫賞など、受賞・著書多数。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表。近年では、詩を釣るiPhoneアプリ『谷川』や、郵便で詩を送る『ポエメール』など、詩の可能性を広げる新たな試みにも挑戦している。 
http://www.tanikawashuntaro.com/ 


文月悠光 yumi fuzuki 
詩人。1991年北海道生まれ。 
16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年時に第1詩集『 適切な世界の適切ならざる私』で、中原中也賞、 丸山豊記念現代詩賞を最年少18歳で受賞。2016年、 初エッセイ集『洗礼ダイアリー』、第3詩集『わたしたちの猫』 刊行。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、 ファッションや音楽とのコラボレーションなど広く活動中。 
http://fuzukiyumi.com/ 


猫道(猫道一家) nekomichi 
スポークンワーズパフォーマー。1980年東京生まれ。 
野外演劇の脚本・演出を経て、2008年よりソロライブを開始。朗読・ ラップ・一人芝居の要素を合わせた新しい話芸「猫道節( ねこみちぶし)」を追求している。 ライブではサンプラーやシーケンサーを演奏しながら自作テキストを語り、歌っていく。 ドキュメンタリーからフィクションまで幅広い作風で活動中。 
https://twitter.com/nekomichic 


石原ユキオ yukio ishihara 
憑依系俳人。1982年岡山生まれ。 
2014年、神戸にて『BL句会』を開催。BL俳句誌『庫内灯』に参加。2016年、葉ね文庫(大阪)『葉ねのかべ』プロジェクト第二弾として新作30句を展示。TOKYOART FLOWにて詩人集団oblaatの一員として『おそいおそいおそい詩』共同制作に参加。『俊読』には2010年以来2回目の出演。 
http://d-mc.ne.jp/blog/575/ 


カワグチタケシ takeshi kawaguchi 
詩人。1965年千葉生まれ。 
1980年代前半より詩作を始め、各地でポエトリーリーディングを行う。1998年よりインディーズ出版社プリシラレーベルを主宰し、朗読CD制作、書籍出版、ライブイベントを開催。詩集『都市計画/楽園』『ユニバーサル・ボードウォーク』『新しい市街地』『ultramarine』他。 
http://kawaguchitakeshi.blogspot.jp/ 


西田夏奈子 kanako nishida 
女優/歌い手/バイオリン弾き。1974年神奈川生まれ。 
女優としてNODA・MAP、FUKAIPRODUCE羽衣、てがみ座、木ノ下歌舞伎など多くの劇団に出演、舞台やライブでは歌やバイオリンの演奏もどんどんします。また、都内のライブバーや喫茶店などで童話や詩の朗読をすることもあります。あまり披露する場がないけれど、けん玉2段。 
http://ebiko.sblo.jp/ 


吉田和史 kazushi yoshida 
シンガーソングライター。1979年埼玉生まれ。 
ドキュメンタリー映画監督、報道番組ディレクター等を経て、2014年より新宿の酒場を中心にオリジナル曲の弾き語りを始める。2016年からはバンド“吉田和史×夜窓”を結成し、ライブハウスでも活動。現在、2017年夏のリリースに向けて1st full album『ルーザーズ(仮)』を鋭意制作中。 
http://artist.aremond.net/kazknee/ 


もり mori 
朗読詩人。1989年高知生まれ。 
10代の約7年におよぶ引きこもり生活中、詩らしきものを書きはじめる。2008年上京。大学生となり詩を忘れ、専らカラオケで自己表現をする。大学卒業後、社会の荒波にもまれ、再び溢れ出した言葉たちは、詩。2016年、朗読デビュー。「しぶとく、詩太く」闇を抱いて光に賭けて、活動中。 
https://morimomite.jimdo.com/ 


桑原滝弥 takiya kuwahara 
詩人。1971年三重生まれ。 
演劇・音楽・パフォーマンス活動を経て、1994年詩作を開始。以降、様々な媒体で作品を発表。海外での活動、妻の講談師・神田京子との詩芸ライヴ、他ジャンルとのコラボレーションも積極的に展開。最新刊に写真詩集『メオトパンドラ』(写真家・キッチンミノル共著/FOIL)。2006年より、本イベント『俊読』を主催。 
http://shijinrui.blogspot.jp/

2017年1月24日火曜日

夢の果て

年が明けてから 
やたら夢を見ています

現実離れした支離滅裂なものばかりなんですが 
やけにリアルなところがあったりして 
一体これはなんなのだろうかと 
目が覚めてからもフト考えたりしちゃいます 

誰だかわかない人物の葬式に行ったら 
地味だけど目つきがエロい熟女しか参列していなかったり 
白いご飯におかずをのせようとしたら 
一口サイズの生きているアフリカ象の群れだったり 

あと子供の頃(6,7歳)の自分が 
同い年くらいの見知らぬ男の子と 
ネバーエンディングストーリー的な大冒険をするのだけど 
途中でこれは夢だなと気づいて 
相方の男の子にバレないように 
一生懸命楽しんでる演技をしたり 

そんな中で一番印象深い夢は 
なぜだか桜田淳子さんが 
ニューヨーク恋物語の頃のビジュアルで出てきて 
妙に気が合って会話が盛り上がり 
オイラが 
「淳子さんのドリフとのコントは秀逸でしたよ!」 
と告げたら 
淳子さんが 
「あのコントの極秘映像が、実はある映像会社に隠されているのよ!」 
と言い出して 
二人でその会社に忍び込むというもの 

現実では一度も会ったこともなくて 
ファンだったこともないのに 
なぜ淳子さんだったのか??? 

さっぱりわかりませんが 
翌朝YouTubeで淳子さんの映像を見まくったことは 
当然の帰結でございます 
クック クック♪ 



改めて 
夢とはなんぞや 
と最近よくおもいをめぐらせております 

友人から借りている 
ネイティブ・アメリカンの小説の中に 
”絶対的な決定権は夢にある”という一節があり 
その言葉がやけに響いたこともあるのでしょう 

そして 
よくよく考えたら 
自分の詩はかなりの割合で 
夢から出来ていることを思いだしました 

作品として表出している部分は 
夢の原型をとどめていなかったりしますが 
詩の根底の最初の呼吸の部分は 
あの夢だったり 
この夢だったりします 



だからいずれ 
新たな詩を書き上げて 
夢の中の淳子さんに届けにいってきます☆ 

それでは 
そんな夢の成果を 
いくつかお知らせ~ 



* 



◇1月25日(水)発売 

雑誌「シェルスクリプトマガジンVol.46 2017 February」 
 世界で唯一のシェルスクリプト専門誌 
 毎号コンピューター用語をタイトルに詩を作る連載シリーズ掲載 
 イラスト担当・イケヤシロウ 
 定価:本体500円+税 
 発行:USP研究所 
 https://www.usp-lab.com/pub.magazine.html 
 ※全国書店、amazonなどの通販サイトで発売。 



◇発売中 

写真詩集「メオトパンドラ」 
 写真:キッチンミノル 
 詩:桑原滝弥 
 デザイン:尾原史和・三觜翔(スープ・デザイン) 
 定価:本体2000円+税 
 ISBN 978-4-9909145-0-9 
 A5判 / ソフトカバー /216ページ 
 発行:FOIL 
 http://www.foiltokyo.com/book/art/meoto.html 
 ※全国書店、amazonなどの通販サイト、 
  及び、桑原滝弥・関連イベント会場などで発売。 




* 




きみがメイクを落とすまでに 
列車が終点に着くまでに 
街のネオンがすべて消えるまでに 
完全犯罪が完全に成し遂げられるまでに 
母親が我が子を寝かしつけるまでに 
社会が個人を抹殺するまでに 
絶望に光が灯るまでに 
忘れてしまったあの歌を思い出すまでに 


【シェルスクリプトマガジン二月号掲載詩「lenght」より】

2017年1月13日金曜日

選ばれしものの恍惚と恍惚

おかしなもんだね。人生って。鳥取に行くことになっちまった。 

 いまからちょうど20年前。生まれてはじめて女のコとデートをした。田舎町のちいさな夏祭り。 
 相手はフィービー・ケイツに似た同級生。いわゆるひとつの、かわいこちゃん。彼女は、やわらかくて、あたたかくて、いいにおいがして、よく笑った。 
 こっちはもちろん浮かれっぱなしで、イカサマで金魚を16匹すくい上げ、射的でモンチッチを弾き飛ばし、覚えたての煙草をふかして、イエーイ。 
 得意気にフィービーの方を振り返ると、彼女の大きな黒い瞳は、オイラにではなくて、その数m後方にたむろしていた他校のスケ番グループに注がれていた。 
 なにメンチ切っとんじゃい、ボケェっ! 
 言い忘れていた。フィービーは、 やわらかくて、あたたかくて、いいにおいがして、よく笑った、が、それ以上に、よく怒った。 
 相手の数は軽く見積もって、10、20…50人! これから三年後には、県下一体を取り仕切る巨大レディースの初代総長になったのも十分うなずける。彼女の度胸の良さ。祭りだ。わっしょい。 
 おれたちは、金魚と、モンチッチと、マイルドセブンと、ありったけの唾液と、知り得るかぎりのスラングを、100人の不良娘にぶち込んで、そして、あたりまえのことだが、逃げた。 
 チャリンコに2ケツして、夜の商店街を駆け抜けた。オイラはとても速く走った。自分でも信じられないくらいの速さだった。 
 ケツではフィービーがドスを利かせて吠えまくっている。つよくひびく、それでいてどこかあまったるい、いい声だった。 
 敵どもはバイクや車まで使って追いかけてきたが、おれたちはけっして捕まらなかった。おれたちは、奴らよりも、生きるということに集中していた。 
 何時間くらい逃げたのか。いつしかフィービーは、即興で歌をつくりはじめ、好き勝手に叫んでいた。大きくて、デタラメで、熱情が込もった歌だった。
 追っ手はもうずいぶん前から見えなくなっていた。気がつけばオイラも、大声で、デタラメに、そして、なぜだか涙ぐみながら、叫んでいた。 
 星が、とてもきれいだった。 
 生まれてはじめて、星を見て、きれいだとおもった。 
 チャリンコを河原の土手に止めて、ふたりで空をながめつづけた。キスはこわくてできなかったが、いまおもえば、最高のセックスをしたときとおなじ気分だった。 
 中学一年生の夏。あの夜以来、いろんなところで、空をながめてうたう、癖がついてしまった。
 フィービーは、 やわらかくて、あたたかくて、いいにおいがして、よく笑い、よく怒り、そして、よく、泣く、やさしい詩人だった。 
 5年後に死んだのも十分うなずける。 

9月18日。鳥取で会おう。デタラメに。 

桑原滝弥 


【「選ばれしものの恍惚と恍惚」より】  




上記文章は 
いまから12年程前に 
詩学の寺西幹仁さん(故人)と 
馬野ミキくんが主催したイベント 
「夜の鳥取砂丘の中心で詩を叫ぶ」の 
フライヤーに書いたものです 

ミキくんが 
蛇口くんとチン・リーさんとやっている 
無職透明系せきららマガジン「詩と惑星」 
http://blog.livedoor.jp/poetryplanet/ 
というそれはそれは面白いBlogに 
昨年末に過去のイベント資料を載せていて 
その中から発見しました 

自分でも 
このフライヤーを持っていなかったもので 
おもわずうれしくなっちゃったのと 
忘備録の意味合いも込めて 
ここに書き起しました 
楽しんでもらえたなら幸いです 


「詩と惑星」を見てもらうとわかるとおもうけど 
オイラも関わったイベントがたくさんあって 
そのどれもがいま見ると 
”どうかしている”ものばかり!!! 

きっと最近やっているイベントだって 
数年後に振り返ったら 
どうかしている、と感じるんだろうな 笑 

でも、結局オイラが 
なんで詩をやっているのかといったら 
”どうかしたい”からなんだよな 
あなたとわたしが生きているこの世界を 


しばらく一般公開のイベントはありませんが 
また来月辺りから新たな企てを 
告知をしていきますのでご期待ください! 

未来をどうにかしちまおうぜい∞ 



* 



さてさて 
オイラの情報はかみんぐすーんということで 
今日のBlogではオイラと関わりが深い方々の 
催し物をお知らせします~ 

まずは「メオトパンドラ」 
http://www.foiltokyo.com/book/art/meoto.html 
の相方の写真家・キッチンミノルさんの写真展! 

これまでメオトパンドラ関連イベントは 
写真と詩の展示を中心に開催してきましたが 
今回はキャノンギャラリーで行われるということで 
写真をたっぷり堪能できる内容となります 

すでに書籍を購入されている方も 
そしてまだ持っていないというあなたももちろん 
ぜひキッチンさんの世界に触れてみてくださいね 

ちなみにオイラの詩も 
ちょっぴり使用してくれているみたいです~~~ 




キヤノンギャラリー 
「キッチンミノル 写真展:メオトパンドラ」 


写真家、キッチンミノル氏は週刊誌『AERA』で7年間にわたって担当した人気連載「はたらく夫婦カンケイ」の撮影を通して夫婦関係とは何であるか、その答えを探していました。しかし、出合った夫婦の関係はそれぞれが独特で、もとは他人だった人間同士が試行錯誤しつくり上げた唯一無二の存在だったのです。氏が写し撮った夫婦の姿からは、個々に独特の味がにじみ出ています。 

2017年2月2日(木)~2月8日(水) キヤノンギャラリー銀座 
2017年2月16日(木)~2月28日(火) キヤノンギャラリー札幌 
2017年3月9日(木)~3月15日(水) キヤノンギャラリー梅田 

http://cweb.canon.jp/gallery/archive/kitchen-meoto/index.html 



* 



んでもって 
もうひとつはうちの母ちゃん 
講談師・神田京子のお知らせです~ 
http://blog.kandakyoko.com/ 

おかげさまで 
今年の元旦より高座復帰をさせていただきましたが 
産後初の独演会が三月に開催されますっ 

とにかく京子さん 
メチャクチャ気合いが入っておりますし 
ゲストの紙切りの二楽師匠も 
とんでもなくイカしています☆ 

さらにさらに何やらサプライズの予感が… 

オイラも会場におりますので 
早春にパーっとお会いしましょ~~~ 




「神田京子独演会」
~サンキュー産後復帰記念/講談 子ども根多尽くし~ 


とき:2017年3月09日(木)19:00開演(18:30開場) 

場所:横浜にぎわい座 芸能ホール 
http://nigiwaiza.yafjp.org/ 

料金:全席指定 3,100円 

出演:神田京子「違袖の音吉」「秋色桜」「五郎正宗孝子伝」 
   林家二楽(ゲスト:紙切り) 

内容:男の子を無事出産した神田京子が母親の目で子どもの出てくる 
   名作三席を演じます。ゲストの二楽の紙切りも楽しみです。 
   皆様のリクエストに応じます。 

【チケット購入】 
:横浜にぎわい座(チケット専用045-231-2515) 
         Pコード : 455-806  Lコード : 39603 
http://nigiwaiza.yafjp.org/ticket/