2019年5月2日木曜日

こゝろパート3

パート1 
http://shijinrui.blogspot.com/2019/04/blog-post_28.html 

パート2 
http://shijinrui.blogspot.com/2019/04/blog-post_30.html 


コチラのつづきです~ 




* 



2007年11月28日の恩師Mさんのブログより 
【こゝろパート3~貧乏脱出大作戦セカンドステージ~】 



ドアが開いた。 

少し、小太りのオクサマ様が、迷惑そうに顔を出す。 

「何か用・・・?」 

怒っているのか? 
不機嫌なのか? 
眠いのか? 
よくわからない顔だ。 

でも、滝弥にはそんな事は関係ない。 

スマイルスマイル攻撃開始。 

教えたとおり、ばっちりだ! 

「実はですね。本日ガス漏れ防止対策と致しまして・・・」 

「うん。いいぞ!その調子!いい感じだ」 

滝弥は、絶好調のトーキングに突入。 
もう、ノリノリ状態。 
これならいける。 

トークも終盤戦に近づいた。 
その、トークをさえぎるかのように 
オクサマ様は、低い声で強く言い放った。 

「付けろってことだね」 

滝弥をにらみつけた。 

遠くで見ていた僕は 
「ヤバイ」 
オ・ク・サ・マ・・怒り出してる 
汗が滴る。 
心臓の鼓動が増した。 

すると滝弥は笑顔で、あっけらかんと言った。 

「はい」 
「そう言う事です~」 

えっ~ この展開で、はいそうです!だと 
   やばい・・完全に怒らせたぞ 

するとオクサマは、ドアをおもいっきり大きく開けた。 

「怒らせたぞ」 
僕は、とっさに逃げようとした。 

その時。 
オクサマが、再び言った。 

「時間がないから、早く付けなさい」 

「えっ!?」 
僕の足が止まった。 

滝弥は、再び思いっきりの笑顔で応える。 

「はい」 

オクサマは、あくびをしながら 
滝弥を部屋に招いた。 

「ガチャ」 
ドアが、滝弥と共に閉まった・・。 

静かな時が流れた。 

つづく。 



※この出来事はフィクションではございません。 
 全て真実にて構成されております。