2024年1月9日火曜日

飯舘村 べこやの母ちゃん

オイラが大切な仲間と運営している 
山口・阿東 ぼうぼう庵にて 
来る3月3日(日)13:00~ 
映画『飯舘村 べこやの母ちゃん』の 
上映会を開催します 



福島・飯舘村とのご縁は 
2014年5月25日(日) 
東京・世田谷 生活工房で開催された 
「今、出逢いたい」というイベントでした 

東日本大震災を様々な角度から 
それぞれの立場の人間が 
トークセッションするこの催しで 
オイラは詩人の上田假奈代さんと 
あれこれお話しをしたのですが 

その時に別のトークパートで 
震災当事者として出演されていたのが 
飯舘村の安斎徹さんという方でした 

安斎さんの話に 
とても響くものを感じたオイラは 
終演後に話しかけて 
飯舘村の皆さんが暮らされている 
仮設住宅でライヴをさせてもらう約束をしました 



そしてその年の9月17日(水) 
妻の講談師・神田京子とのライヴツアー 
「夫婦幸福ライヴ2014秋 in とうほく」で 
福島県伊達市の”伊達東仮設住宅”におじゃましました 

そこで今回の映画にも出演されている 
施設管理人だった長谷川花子さんと出会ったのです 

本番中の飯舘の皆さんのノリの良さと 
終演後に花子さんが話してくださった 
原発事故後の過酷な日々とのギャップに 
ものすごく打ちのめされて 
また必ず飯舘の皆さんと再会したいと願いました 

◇その時のブログの振り返り記事 
桑原滝弥 情報ブログ「縁側でうたう」 
https://shijinrui.blogspot.com/2014/10/blog-post.html 



それから3年後の 
2017年11月10日(金) 
「夫婦幸福ライヴ in ふくしま2017」で 
伊達東仮設住宅へ再訪することができました 

この時には京子以外に 
詩人の大島健夫さん、向坂くじらさんにも 
出演していただきました 

さらに前年に生まれた息子も連れて行ったのですが 
普段子どもや孫と離れて暮らされているご高齢の方々が 
笑いながら泣いて 
うちの息子を変わるがわる抱っこしてくれたことが 
強く印象に残っています 

花子さんのご主人の 
健一さん(映画にも出演)とも 
ご挨拶をさせていただきました 

翌年の3月に 
仮設住宅の入居期間が終了することを伺って 
次は飯舘村で 
皆さんの故郷で 
ライヴをしたいと強くおもいました 

◇その時のブログの振り返り記事 
桑原滝弥 情報ブログ「生きた記憶」 
https://shijinrui.blogspot.com/2017/11/blog-post_19.html 



その後オイラは 
東京から山口へ家族で移住をしました 

引っ越したらコロナ禍が始まり 
不要不急の外出は自粛すべき状況となりました 

そんななか 
震災から丸9年を迎えたタイミングの 
2020年3月15日(日) 
東京・四谷三丁目 あひる社で 
「百年後のあなたへ贈ることば」という 
イベントを開催しました 

コロナ禍になる前から考えていたイベントで 
開催すべきかどうか悩みましたが 
安全対策をできる限り講じて決行に踏み切りました 
こんな状況だこそ 
やる意義のあるライヴにも感じたからでした 

これは 
東日本大震災 
熊本地震 
西日本豪雨 
北海道胆振東部地震などの 
大規模災害に遭われた方々に 
100年後に生きている人たちへ 
手紙を書いてもらい 

その手紙をふまえて 
9人の詩人が詩を書いて 
発表するという企画でした 

飯舘村の花子さんにも手紙を書いてもらいました 

その内容は 
ほんとうに飾り気のない 
ごまかしのない 
生々しくも美しい文章で 
代読をさせてもらったオイラは 
無我夢中で背骨から読んだ記憶があります 

◇その時のイベントの模様 
YouTube 詩人類/桑原滝弥 
「百年後のあなたへ贈ることば 第三部」 
https://youtu.be/n9tvhNLjU5w 



そしてそして 
ようやく行動規制が緩和した 
昨年の8月7日(月) 

桑原滝弥・神田京子 東北ツアー2023 
「詩と講談の日々のまつり」 として 
ついに飯舘村へ行くことができました 

前日のライヴ会場があった 
福島県いわき市から 
飯舘村へ向かったのですが 

ある地点から 
すれ違う車が 
汚染土を運ぶトラックしかいなくなり 
その物々しさに 
改めて12年前の原発事故の重さと深さを実感しました 

しかし 
それでも 
それだからこそ 

飯舘村は 
美しい村でした 

そこには人がいました 
ちゃんと”いま”を生きている 
命がいました 

若い人も 
少しですが帰ってきていましたし 
子どもたちにも会えました 

あの花子さんも忙しそうに 
村の仕事で駆け回っておりました 
いつものあの最高の笑顔で 

◇その時のライヴの振り返り動画 
YouTube 詩人類/桑原滝弥 
「東北ツアー2023の話」 
https://youtu.be/dRghBzNOSw0 



久々の再会の折に 
花子さんから 
「飯舘村の映画ができたんですよ」 
と伺いました 

「あ、観たいな」 
と瞬間に思ったのですが 
その後もライヴが続いていたので 
いつか何かの機会に観ようと思いながら 
各地での日々を慌ただしく過ごしておりました 

ところが山口に帰ったら 
思わぬ展開が待っていました 

ぼうぼう庵を一緒に運営している 
飯舘村でのライヴにもゲスト出演してくれた 
雑草人のKentaさんが 
「あの映画、ぼうぼう庵で上映できないですかね?」 
と言ってくれたのです 

それがきっかけで 
映画の制作支援の会からサンプルを取り寄せて 
実際の作品を観ました 

”これは 
いろんな人に 
見てもらいたい映画だ” 

そうまっすぐに直感しました 



こうしてKentaさんの行動力や 
奥様のキリコさんのきめ細かなサポートもあり 
あれよあれよという間に 
今回の上映会をお知らせする運びとなりました 

阿東で人気の地球食堂さんもお弁当で参加してくれますし 
この上映会ならではの素敵な仕掛けも考えていますので 
どうかお楽しみに 

皆さんにとっては 
何の縁もない遠い土地の 
飯舘村かも知れませんが 
僕もかつてはそうでした 

これが何かのタイミングであるならば 
あなたの直感がちょっとでもピクッと動いたなら 
ぜひ、べこやの母ちゃんに会いに来てださい 

そこには未知の 
でもどこか懐かしく 
そしてここから未来をつくっていく 
生きていく人間としての 
大切な息吹がたくさんつまっています 


皆さんのご来庵 
心してお待ちしております 




* 



《シネマぼうぼう庵 vol.1》 
『飯舘村 べこやの母ちゃんーそれぞれの選択』上映会 

日 時  2024年3月3日(日)13:00 
上映時間3時間:途中休憩あり(開場11:30) 
※「地球食堂」さんのお弁当(900円)も用意しております 
  (要予約) 

場 所 ぼうぼう庵(山口市阿東徳佐上4117-1) 
主 催 ぼうぼう庵 
後 援 山口市 NPOあとう 
入場料 1000円 (要予約・定員35名) 
進 行 Kenta(雑草人) 桑原滝弥(詩人) 

入場・お弁当の予約、お問い合わせは… 
080-3884-9296(永尾) 
MAIL:boubouanato@gmail.com 
まで宜しくお願い致します。 



ー作品概要ー 

『飯舘村 べこやの母ちゃん ーそれぞれの選択』 

飯館村の女性たちを追い続けてきた古居みずえ監督による 
10年の記録(ドキュメント) -運身の3時間 

出演:中島信子、原田公子、長谷川花子 
監督・撮影:古居みずえ 
(「ガーダパレスチナの時」 
 「飯館村の母ちゃんたちー上とともに」) 
編集:新谷打治 整音:CinemaSoundWorksCo.(渡辺丈彦) 
製作:映画「飯館村の母ちゃん」制作支援の会 
配給協力・宣伝:リガード 
2022年/日本/180分/日本語/ドキュメンタリー 


全村避難を余儀なくされた飯舘村で牛(べこ)と共に生きて 
きた母ちゃんたち 
家族との暮らし、愛しい牛(べこ)たち、住みなれた故郷… 
何かを守り、何かを手放し、揺れ惑いながら希望を捨てずに 
生きてきた心の軌跡 

豊かな自然に恵まれた福島県相馬郡飯舘村。 
かつてはブランド牛の生産地として知られ、酪農も盛んでし 
た。 
しかし、福島第一原発事故後、放射能汚染が懸念された飯舘 
村の牛たちは牛乳の出荷も、移動も、牧草地の草を食べるこ 
とも禁止されます。さらには、2011年4月に全村避難が決 
定。村民の多くが暮らしと生業を突然うばわれてしまいまし 
た。2017年3月には帰還困難区域を除く全ての区域で避難 
指示が解除されましたが、6年という年月はあまりに長く、 
帰村した村民は約2割※にとどまっています。 
(※2022年12月現在) 

牛を続けた人、やめた人。飯舘村を離れた人、戻った人。 
この間、一人ひとりが大きな人生の選択をしてきました。牛 
(べこ)とともに生きてきた母ちゃんたちも、どん底の思い 
をしながら、それぞれが悩み、苦しみ、ときには笑いながら 
生きてきました。 

その強さと逞しさに惹かれたのはパレスチナの女性たちの取 
材を長年続けてきた古居みずえ監督。福島に拠点を構え、故 
郷、生業、家族のはざまで揺れる飯舘村の女性たちの心情を 
丁寧に記録。10年以上の撮影・制作期間を経て「第1章  
故郷への想い」「第2章 べことともに」「第3章 帰村」 
の全3章・3時間に及ぶドキュメンタリーを完成させました。 

<予告編> 
https://www.youtube.com/watch?v=mHyAlrz6fHA 

<公式サイト> 
https://iitate-bekoya.com 




* 



(今後の予定) 

1/20(土)13:30~ 
イベント「第5回 図書館でオープンマイク!」 
山口・山陽小野田市立中央図書館 
https://shijinrui.blogspot.com/2023/12/blog-post_16.html 

1/25(木)発売 
雑誌「シェルスクリプトマガジンVol.88」 
USP研究所 
https://www.usp-lab.com/pub.magazine.html 

1/27(土)16:00~ 
講座「詩の扉を開く」 
山口・山口 カルチャーどうもん 
https://c-doumon.com/%E8%A9%A9%E3%81%AE%E6%89%89%E3%82%92%E9%96%8B%E3%81%8F/ 

1/30(火)12:00~ 
店番「HONYAらDO」 
山口・山口 どうもんフィットネス1F 
https://shijinrui.blogspot.com/2023/12/honyado.html 

1/下旬 公開 
動画「萩焼と7人の詩人 パフォーマンス編」 
YouTube 詩人類/桑原滝弥 
https://www.youtube.com/channel/UCBbIptDqzfYkNO_cqWzKOCw 

2/24(土)16:00~ 
講座「詩の扉を開く」 
山口・山口 カルチャーどうもん 
https://c-doumon.com/%E8%A9%A9%E3%81%AE%E6%89%89%E3%82%92%E9%96%8B%E3%81%8F/ 

3/3(日)13:00~ 
上映会「飯舘村 べこやの母ちゃん」 
山口・阿東 ぼうぼう庵 
※詳細近上記掲載 


◇公開中 
動画 
「萩焼と7人の詩人 トーク編」 
https://youtu.be/Z3WgQ7m7mNY 

◇発売中 
自伝詩集 
「詩人失格」 
https://www.amazon.co.jp/dp/4909798161 


◇Blog 
https://shijinrui.blogspot.com 

◇X Twitter 
https://twitter.com/takiyakuwahara 

◇YouTube 
https://www.youtube.com/channel/UCBbIptDqzfYkNO_cqWzKOCw 



【執筆・公演・その他、詩に関する依頼先】 
TEL:090-8545-2708 
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