2019年4月6日土曜日

夏山

俳優の立本夏山さんが 
12ヶ月連続で 
洋の東西を問わず 
さまざま文学作品を 
ひとり芝居として上演します 

それがいかに大変で 
むずかしいことなのか 
ジャンルは違えど 
同じ舞台に立つ人間として 
ヒリヒリとワクワクが 
交錯するおもいです 

まったく 
どうかしている 
としかおもえません 

しかし 
そんなどうかしている 
どうかしつづけていく 
夏山さんのことが 
オイラは大好きです 

なんの迷いもなく 
あえて不用意に言わせてもらえるなら 

愛しています 



夏山さんとはじめて出会ったのは 
2011年2月横浜・BankART studio NYKで上演された 
平松れい子さん作・演出の演劇作品 
「アンセックス・ミー・ヒア?」での共演がきっかけでした 

以来 
俊読をはじめとした 
オイラの主催イベントに出てもらったり 
表現道というシリーズでは 
異ジャンルのひととコラボレーションしてもらったり 
夏山さんの公演の 
アフタートークでしゃべらせてもらったり 
あとは数年に一度 
夜中に長電話なんかしたりして 

とにかく交流を重ねてきました 
そのすべての時間で 
彼は”立本夏山” 
そのものでした 

ぶれないで 
ぶれつづける潔さと 
あたたかな怒りの炎と 
祈りの調べ 

彼と出会わなかったら 
演劇というものの捉え方も変わっていただろうし 
また自分よりも後にこの世に生まれた人間への眼差しも 
相当ちがっていたことでしょう 

何よりも 
だれもが自分のなかに詩をもって 
現実を生きられるということに対して 
こんなにも確信が持てなかっただろうとおもいます 



そんな彼から
今回の公演のための
長編詩の執筆を依頼されました

ここまで読んでもらって
夏山さんを知らないひとには 
まだよくわからない部分も多い気がしますので 
彼が以前に自身のブログで書いた文章ををご紹介します 

これを読んでもらえれば 
すこしはわかってもらえるんじゃないでしょうか 
立本夏山という 
ただのひとを 

「狂気について」立本夏山 
https://yuichirot.exblog.jp/25530890/ 



本企画 
上演される12作品中 
唯一の存命の作家/詩人として 
はっきりと書き下ろします 

どうかみなさん 
ここからの一年間 
夏山さんの”生”を浴びに 
あるいはあなたの”生”を解き放ちに 
会場へいらしてくださいね 


さあ、暮らしましょう 
いつだってたった一度の 
ステージで 




* 



立本夏山ひとり芝居 12ヶ月連続公演 
「Twelve」 

◇公演期間 
2019年4月13日(土)~2020年3月23日(月) 
各回 15:00start / 19:30start (開場は開演の20分前) 



人間とは 
ひとり芝居とは 

生きることは困難だ。人間として生きることは。 
かつて、われわれは、文学を通して、人間になろうとしてきた。 
ひとり芝居とは、人間が人間を取り戻すためのライフワークだ。 
12ヶ月の、文学が、詩が、魂が、立本夏山と暮らしていく。 



◇会場:藝術喫茶茶会記 
〒160-0015 新宿区大京町2-4 1F 
http://gekkasha.modalbeats.com/ 


【チケット料金】(1drink付き) 
前売り:一般:3,000円 / 当日:3,500円 
     学生:2,000円 / 当日:2,500円 

スペシャルチケット(予約制) 
Twelveチケット:12回連続観劇チケット \30,000- 
Sixチケット:6回観劇チケット \17,000- 

【チケットお申込み】 
mail@kazan-office.com まで希望日時・人数・お名前・ご連絡先をご明記の上、メールをお送り下さい。 

【お問い合わせ】 
mail@kazan-office.com  
TEL: 080-4164-4150 (市川) 


【スタッフ】 
出演 : 立本 夏山 
演出:上田 晃之 
宣伝写真 : 小杉 朋子 
題字 : 田口 博子 
イラスト:Natsumi Yamase 
衣裳協力:重力/Note 鹿島 将介 
衣裳 : 富永 美夏 
宣伝美術 : 中島 美佳 
Stage Editor: 伊原 雨草 
協力:藝術喫茶茶会記 
協賛:株式会社ハテナバコ・一般社団法人日本ダンスサイエンスアカデミー・忠應通商・株式会社アミーゴ 
制作:市川 喜愛瑠 
主催:Kazan office. 


立本 夏山 
1982年6月7日 静岡県清水市出身。18歳にて文学座演劇研究所に入所。その後、劇団四季研究生、流山児☆事務所、俳優座演劇研究所を経て重力/Note、新宿梁山泊、燐光群、小池博史の作品などに出演。2011年よりひとり芝居を始め、F・ペソア、A・アルトー、ニジンスキー、太宰治などの作品を舞台化している。2014年Arts Chiyoda 3331 千代田芸術祭にて伊藤千枝賞受賞。2016年7月フランス、アヴィニヨン演劇祭にてアンジェリカ・リデル演出作品「¿QUÉ HARÉ YO CON ESTA ESPADA?」に出演。その後、スペイン、ドイツ、ブラジル、イスラエルなど世界各国を巡演。2018年には高村光太郎作「智恵子抄」のひとり芝居で東京、兵庫、松山、高知と国内ツアーて好評を実施。言葉だけに留まらずダンス的な表現にも積極的に取り組み、常に新鮮なものを追求し続けている。 

上田 晃之 
1980年生まれ。劇作家、演出家、役者。大学にて日本文学 を学び映画研究会に所属する。卒業後、詩歌の出版社にて 編集者、教材制作会社勤務等を経て 2012 年より戯曲執筆を 開始。以後、四谷三丁目の文化サロン喫茶茶会記を拠点に、 自身が作演出した舞台作品を次々と発表。また、演劇・パ フォーミングアーツ等への出演多数。2015年よりロラン・ バルト著「恋愛のディスクール・断章」を上演するワーク ショップを開催。2017 年、坂口安吾原作「戦争と一人の女」 の構成・演出をして3都市で主催公演。近年、立本夏山とは ジャン=ジャック・ルソー「孤独な散歩者の夢想」、ゲオルク・ トラークル「夢と錯乱」を舞台化している。脱構築的、映 像的な演出に特徴がある。 




◇公演スケジュール 

2019年 

4月13日(土) 「地下室の手記」フョードル・ドストエフスキー 

5月27日(月) 「ジプシー歌集」ガルシーア・ロルカ 

6月21日(金) 「海のオード」フェルナンド・ペソア 

7月22日(月) 「仰臥漫録」正岡 子規 

8月18日(日) 「神の裁きと訣別するため」アントナン・アルトー 

9月14日(土) 「ピキピキ夏山のドンバラ大放送♡」桑原滝弥 

10月12日(土) 「若きウェルテルの悩み 」ゲーテ 

11月17日(日) 「地獄の季節」アルチュール・ランボー 

12月20日(金)・21日(土)・22日(日) 「私自身」ウラジミール・マヤコフスキー ※茶会記PLAY-ACT参加 

2020年 

1月27日(月) 「マチュピチュ山頂 」パブロ・ネルーダ 

2月15日(土) 「李庚順」 寺山 修司 

3月23日(月) 「ギーターンジャリ」 ラビンドラナート・タゴール 




◇作品紹介 

4月 
「地下室の手記」フョードル・ドストエフスキー 
極度の自意識から一般社会との関係を絶ち、自室の小世界に閉じこもった元小官吏の手記。意識は病気だと言い放ち、人間の本性は非合理的なものであると主張する彼の怒り、憎み、絶望の終わりなき苦悩は、人間の深淵を覗かせる。19世紀ロシア文学を代表する世界的巨匠ドストエフスキー(1821-1881)の転換点にして原点ともいえる独白小説。 

5月 
「ジプシー歌集」フェデリコ・ガルシーア・ロルカ 
20世紀スペイン最大の詩人・劇作家フェデリコ・ガルシーア・ロルカ(1898-1936)。「Romancero gitano ロマンセーロ・ヒターノ」アンダルシアに定住したジプシーであるヒターノの神話的物語世界を、スペインの伝統的な抒情風物語詩〈ロマンセ〉の様式を用いて詠った、史上、もっともスペインの民衆の心をとらえたといわれる詩集。 

6月 
「海のオード」フェルナンド・ペソア 
終生、リスボンの貿易会社の仕事にたずさわりながら、もっとも先鋭的な作品をのこしたポルトガルの国民詩人フェルナンド・ペソア(1888-1935)。彼は自身とは全く違う人格や作風を持つ複数の〈異名〉で創作をした。「海のオード」は異名の造船技師アルヴァロ・デ・カンポスによる、あらゆる海に共振し、たたずむ男の賛歌。 

7月 
「仰臥漫録」正岡子規 
正岡子規(1867-1902)俳人・歌人。多方面に亘り創作活動を行い、日本の近代文学に俳句・短歌の位置を確立した。結核を患い、晩年の約7年間は寝たきりの生活であった。死の前年から死の直前まで、日々の食べたもの、服用した薬、来訪者、家のこと、心に浮んだ俳句や短歌は秘かに私的に綴られた。命の果てを意識した子規が病床から著した虚飾のない小宇宙。 

8月 
「神の裁きと訣別するため」アントナン・アルトー 
アントナン・アルトー(1896-1948)。フランスの詩人・俳優・演劇理論家。演劇を創造の発生の場ととらえ、生の変革を求める〈残酷演劇〉を提唱した。晩年、自身の精神をも切り刻み精神病院へと監禁される。人間は、「器官なき身体」を発見し、「裏返しになって踊ること」を学ばなくてはならない。死の直前に、自ら出演し収録したラジオ放送のためのドラマ。 

9月 
「ピキピキ夏山のドンバラ大放送♡」桑原滝弥 
《あらゆる時空を" 詩 "つづける》をモットーに、紙誌、舞台、映像等、様々な媒体で作品を発表する現代の詩人桑原滝弥(1971-)。呪いのような、祈りのような、聴く者のいのちに問答無用でぶつかってくる、たましいむき出しの“詩”。その独自の作風、パフォーマンスから、しばしば孤高の詩人と称されている。今回の詩は夏山ひとり芝居への書き下ろしである。 

10月 
「若きウェルテルの悩み」ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ 
いいなずけのいる女性ロッテを恋したウェルテルは、遂げられぬ恋であることを知って苦悩の果てに自殺する……。ドイツを代表する文豪ゲーテ(1749‐1832) が味わった若き日の恋の体験、情感と陶酔、不安と絶望がひたむきな抒情の言葉で吐露されている。多くの人々が通過する青春の危機を心理的に深く追究し、普遍的な人間の苦悩を歌いあげた書簡体小説。 

11月 
「地獄の季節」アルチュール・ランボー 
アルチュール・ランボー(1854‐1891)。15歳にして詩才を発揮、天才の名をほしいままにした驚くべき早熟の詩人。彼は青春期の輝きだけが照らし出すことのできる真実を燃焼させ彗星のごとく駆けぬけ、20歳すぎで詩作を捨て、26歳でアフリカへ旅立った。心理的自伝とも評される唯一自身で構成がなされた詩集。新しい言葉へと過ぎさる前人未到の詩学。 

12月 
「私自身」ウラジーミル・マヤコフスキー 
ウラジーミル・マヤコフスキー(1893‐1930)。20世紀初頭のロシア未来派(ロシア・アヴァンギャルド)を代表する詩人。36歳で謎の死をとげる詩人が、29歳と35歳の二回にわけて書き遺した唯一の自伝。詩的なものへの反撥、三度の逮捕歴、ロシア未来派の誕生、戦争と革命、後年詩人に災いをなす「転向」のことなどが、痛快に断章形式で語られる。 

1月 
「マチュ・ピチュ山頂」パブロ・ネルーダ 
パブロ・ネルーダ(1904‐1973) 南米チリを代表する20世紀最大の詩人。伝統詩、ヘルメス主義、シュールレアリスモ、プロパガンダなど多彩な主張とスタイルが混在する巨大な作品群を残す。アメリカ大陸の文化、地理、歴史、世界の階級闘争を内包する一大叙事詩「大いなる歌」の第二章。マチュ・ピチュは遠い昔から擬人化され、人びとは高らかに連帯する。 

2月 
「李庚順」寺山修司 
寺山修司(1935‐1983) 歌人・劇作家・演出家・詩人。高校在学中より俳句、詩に才能を発揮し、上京後、短歌研究新人賞を受賞。以後、放送劇、映画作品、評論、写真まで、活動分野は多岐にわたる。とりわけ演劇には情熱を傾け、演劇実験室「天井棧敷」を主宰。高田馬場の汚れた小さなアパートで書かれた陰画。青森の一人息子による母殺しの長篇叙事詩。 

3月 
「ギーターンジャリ」ラビンドラナート・タゴール 
ラビンドラナート・タゴール(1861-1941)インドを代表する教育家・思想家・詩人。「ギーター(歌)アンジャリ(合掌)」は、当初ベンガル語で書かれ、インド哲学・不二一元論に基づいた世界観を構築し、日常の中の自然美を、神々への賛歌として抒情的に詠う。また、彼自身の英訳により再創造された詩性は、インド諸国語の文学に大きな刺激を与えた。 




立本夏山・夏山オフィスHP 
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