先日
芸人のケーシー高峰先生が
お亡くなりになりました
ケーシー先生とは
2014年12月4日
「神田京子 真打昇進披露いわき公演」の舞台で
一度だけ共演させていただいたことがあります
オイラが出番を終えて
舞台袖に戻ってくると
ずっと見ていてくださったケーシー先生から
「おい、とうちゃん(オイラのこと)
おめえ、おもしれえなあ! 」
と言っていただけたことは
一生の勲章です
そのあと
「明後日、小松政夫がうちに飲みに来るけど
とうちゃんも来ねえか?」
と誘っていただいたのに
仕事が入っていて伺えなかったことは
一生の後悔です
だけど
ものごころ付いたときには
当たり前にテレビで観ていたあの大スターから
プライベートの付き合いに誘ってもらえたことは
やっぱり一生の宝でした
オイラがやってる
詩のパフォーマンスのような
新興といってもいい表現ジャンルにも
柔軟に受けとめ面白がってくれた
ケーシー先生
舞台裏でも
自由で奔放なやさしさを振りまいて
共演者やスタッフの区別なく
だれかれ構わず笑わせていた
ケーシー先生
ひとたび舞台に上がれば
一言もしゃべらないで
ため息ひとつで
客席を爆笑の渦に巻き込んでいた
笑いの達人だった
ケーシー先生
山形で生まれ
激動の時代の東京を生き抜き
最後は福島で暮らされていて
東日本大震災があったときに
国の対応に本気で怒り
ボランティアの人たちに心から感謝していた
どんなときでもひとりの人間であり続けた
ケーシー先生
自宅にいる合図として
物干竿にパンツを掲げたりして
いつもシャレを忘れなかった
ケーシー先生
どこまでも
ふざけていて
インチキくさくて
息をするように下ネタを連発し
どこまでも
真剣で
誠実で
やさしかった
本物の芸人
本物の人間
「ケーシー高峰」
これまでずっと
貴方にしかできない
唯一無二の笑いで
この世界を明るく照らしつづけてくれたこと
ひとりの観客として
詩人として
人として
心から感謝いたします
先生、
ほんとうにありがとうございました
合掌