はじめて俊カフェを訪れて
札幌での俊読開催を決意してから
店主の古川奈央さんとは
いろんなやり取りをさせてもらってきました
いまもまた何度目かの
その真っ只中だったりします
ひとつのイベントを考えるとき
実務的な話以上に
オイラが重要視しているのが
どうでもいい雑談で
そこからライヴでどんな空気感がつくれるのかを
探っていきます
そんな雑談のひとつに
「札幌では朗読家による詩の朗読会はあるが
詩人自らによるオリジナルの詩のライヴは少ない」
というものがありました
その言葉がずっと残っていて
俊読とは別に
あるいは俊読を踏まえた上で
上質でイカした
詩人による詩のライヴを
札幌の俊カフェでやりたい
いや、絶対いつかやる
と心のなかで決めていました
今回その夢が叶います
三角みづ紀さんをはじめ
オイラが素晴らしいと信じられる
詩人および詩的アーティストに
登場してもらいます
東京でもなかなか見られない
東京や他の地方のひとたちにも見せてあげたい
札幌だからこそ味わえる
そんな詩のライヴをやります
どうかお見逃しなく
「詩って何なの?」
その問いかけに
身体を張ってお答えします
*
俊カフェ・ポエトリーリーディングスペシャル
『ただ命がけで詩を詠む夜』
2019年10月26日(土)
開場/18:30 開演/19:00
(終演/21:00)
◇出演
桑原滝弥
三角みづ紀
向坂くじら
URAOCB
大江那果
レンコンズ
◇料金
2500円
(税込み。飲食代別途)
◇お問い合わせ
観覧受付・俊カフェ
TEL:011-211-0204(11時~20時/火曜休)
◇会場:俊カフェ
(北海道札幌市中央区南3条西7-4-1 KAKU IMAGINATION 2F)
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東京と札幌に暮らす
詩人および詩的アーティスト
6組が登場
作り手自らが捧げる
最新の祈り…
あふるる一夜
【出演者プロフィール】
桑原滝弥:くわはらたきや
詩人。1971年三重生まれ。
演劇・音楽・パフォーマンス活動を経て、1994年、詩作を開始。 処女作『えりなのプロフィール』は新潮文庫『あなたにあいたくて生まれてきた詩/宗左近・編』に収録。 以降、「あらゆる時空を"詩"つづける」をモットーに、紙誌、舞台、映像等、様々な媒体で作品を発表。詩人・谷川俊太郎との競演イベント『俊読』(全国開催)や、言の葉Tシャツの製作などの企画も多数手掛ける。海外での活動や、妻の講談師・神田京子との詩芸ライヴ、他ジャンルとのコラボレーションも積極的に展開。著書に詩集『花火焼』(にこにこ出版)、写真詩集『メオトパンドラ』(写真家・キッチンミノル共著/FOIL)ほか。詩芸企画『詩人類』代表。
三角みづ紀:みすみみづき
詩人。1981年鹿児島生まれ。
東京造形大学在学中に現代詩手帖賞、第1詩集で中原中也賞を受賞。第2詩集で南日本文学賞と歴程新鋭賞を受賞。執筆の他、朗読活動も精力的におこない、スロヴェニア、リトアニアなど多くの国際詩祭に招聘される。一カ月の間、欧州を旅して執筆した第5詩集『隣人のいない部屋』で萩原朔太郎賞を史上最年少受賞。代表詩篇は翻訳されメキシコ、オーストラリア、フランスをはじめ他国でも紹介されている。2019年秋に第8詩集を刊行予定。
向坂くじら:さきさかくじら
詩人。1994年名古屋生まれ。慶應義塾大学文学部卒。
五歳の時から詩作をはじめる。十七歳の時に登校拒否を、十九歳のときに知人の自死を経験。大学三年で『向坂くじら』を名乗る。エレキギターとのユニット『Anti-Trench』として谷川俊太郎、いとうせいこうらと共演。厚生労働省の施設『地域若者サポートステーション』などで詩のワークショップを行うほか、自死対策を目的とした『月曜日からの避難所』という取り組みがNHK、雑誌に紹介される。
URAOCB:うらおーしーびー
90年代後半から2000年代まではDJとして活動。2009年より都内を中心に「スポークンワード」と呼ばれる朗読と音楽を合わせたパフォーマンスを開始。ソロの他、音楽ユニット『The Punky’s Dilemma』の一員としても活動。2014年より渋谷RUBY ROOMにてポエトリーリーディング・オープンマイク『SPIRIT』を毎月第一月曜日に開催(共催:大島健夫)。
大江那果:おおえなか
詩人。1998年生まれ。むかわ町穂別出身、札幌市在住。
文芸集団『北十』所属。中学生の頃から詩作をはじめ、現在も大学生をしながら詩作を続けている。
レンコンズ:れんこんず
2018年4月5日結成。道産子のHAR'u(ハル)と九州女子のあおいによるコントユニット。
先月2回目の単独コント公演を終えたばかり。桑原さんにインテリジェンスモンスターと呼ばれ天狗なう。主な出演:さっぽろ村ラジオ真夜中の電波塔網タイツだPON!第三木曜レギュラー。お笑い天下一武道会2回優勝。
*
【その他の秋の俊カフェ&むかわ町ライヴ日程】
10/24(木)19:00~
「紫朗読会」
~桑原滝弥ゲスト出演~
札幌・俊カフェ
※詳細近日発表
10/25(金)19:00~
「詩と出会って今日まで歩めた生存報告SHOW♡」
~桑原滝弥ワンマンイベント~
札幌・俊カフェ
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10/26(土)14:00~
「いま、しあわせの詩を、あなたとわかつ」
~胆振東部地震復興応援ライヴ~
むかわ町・法城寺
http://
10/26(土)19:00~
「ただ命がけで詩を詠む夜」
~出演:桑原滝弥、三角みづ紀、他~
札幌・俊カフェ
※上記詳細掲載
10/27(日)13:00~
「俊読オープンマイク」
~エントリー&観覧受付中~
札幌・俊カフェ
http://
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そしてその前に!
日付変わって本日9/14は
オイラが書き下ろした長編詩を
立本夏山さんがひとり芝居として上演する
『ピキピキ夏山のドンバラ大放送♡』
世界初演の日です
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「詩って何なの?」
ここにもその答えが
あふれています
会場で配布されるパンフレットに寄せた文章を
付記しておきます
よかったらぜひ
足をお運びください
やさしさについて
桑原滝弥
立本夏山さんはやさしい。しかし表現において、やさしさというものは、時として仇になる。観客は、読者は、関わろうとする者は、精神のどこかで殺されることを望んでいたりする。だから表に現す者は、無情にもスパッと彼の首を刎ね、五臓六腑を引き千切り、墓石に糞のひとつも引っかけなくてはならない。芸術といううさんくさい仕事はそういうサービス業だとおもう。しかし夏山さんはやさしいので殺さない。殺してくれと懇願する者に、手厚い看護を施して、さらなる苦しみを味あわせてしまう。なぜか?それは今日までの芸術や表現、もっと言えば人間存在の営みのなかで、救われなかった魂がめちゃくちゃ多いからだ。夏山さんはやさしくて、欲張りで、怒っていて、泣いていて、もう笑うしかないから舞台に立つ。それはほんとうに、呼吸することの奇跡のように自然な不自然だ。人間万歳。そう簡単に殺してなるものか。未だかつてない歯切れの悪い切れ味を武器に、あなたの向こうの澱に死す。そうしてやっと、イキイキうたいはじめるのだ、昨日まで殺されていた誰も彼もの境涯が!
この作品を
本年六月にお亡くなりになられた
ともちゃん9さいに捧げます