今年ももう12月ですね
オイラはあいかわらずの旅の空でございます
各イベント会場へ
お越しくださったみなさん
ほんとうにありがとうございます!
今日は一般公開された
先日の滋賀と京都のイベントを中心に
ちょっくら振り返ってみたいと思います
11/23(金祝)昼は
滋賀・長浜の福祉施設「あそしあ」にオジャマして
利用者のみなさんとマイクパフォーマンス会を開催
三年に一度のぺースで
ダウン症の方々と開いてきた
¨とにかくマイクの前で自由になんか表現してみよう¨
というこの会も今回で三回目
顔なじみのひともいて
和気藹々の雰囲気のなか
でもパフォーマンスをするときは
ちゃんと本気になって
おもいおもいの表現を見せてくれました
ひとりぼっちで
みんなと向き合って
マイクから響いてくる声は
自分の声であって
自分の声じゃないような
不思議な声
その不思議をみんなで味わい合いました
11/23(金祝)夜は彦根の半月舎で
「朗読をキライにならナイト」
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翌11/24(土)は京都のかぜのねで
「赤ちゃん返り朗読会」
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両日とも
座談会とオープンマイクと通常のライヴを組み合わせた形の
表現の寄せ鍋のようなイベント
ガツンとド派手にキめるパフォーマンスもいいけど
それだけじゃなくて
盛り上がりがなくても
静かでささやかで地味でも
¨詩のライヴはいいよねえ¨
とオイラは最近感じはじめていて
それを実際のイベントで
やってみようという試み
それぞれ会場の雰囲気や
共演者のカラーによって
若干アプローチを変えましたが
共通しているのは
あまり決め事を作ったり
まとめようとしたりせずに
その瞬間に浮かび上がってくる
ありのままを受け入れて
¨詩を生きてみよう¨
ってこと
おそらくこれからのオイラの
創作やパフォーマンスや実人生において
目立たないけど
大切な転機となるような
2ステージとなりました
滋賀の昼夜に付き合ってくれた
チャーリー・ホッパーさんの
弾けないポップさと救われる残虐性
地元の雄としてあえて一歩引いて支えてくれた
八男さんの
粋と野暮の織り成す高次元ナンセンス
京都、人生初の自作詩の朗読に挑戦してくれた
若き俳優・原住達斗さんの
もう二度とはできない普遍の煌めき
そして十年ぶりに
詩の朗読に帰ってきたまめの
全人生の全時間を詩でつらぬくような息づかい
何よりオープンマイクに参加してくれた
みなさんの声と
それを受けとめる
お客さんの空気が
純粋さと思慮と祈りに満ちていて
美しかった
今回の旅でふれあってくれた
すべての¨あなた¨に
あらためて感謝いたします
ありがとうございました!!!
振り返ると
各イベントのさまざまなひとときに
豊かな余白があふれていて
なんだか心も身体も楽チンになっていました
次に一般公開されるイベントは下記の
12/9(日)東京・シルクロードカフェでの
「tamatogi 2018」
こちらのステージでは
この旅で気づいた感覚や
さまざま命から与えてもらった輝きを
何かしらの形で還元できたらとおもっておりますので
どうかご期待くださいませ
みんな、
あそぼうね
平成最後の…
なんて言う気はないし
権威も箔も一体感も
なんにもない祭りだけど
ポエジーだけは
やたらあふれているイベントです
選ばれることを待つよりも
選ぶことを追いかけるきみに
全力で出会うよ
*
tamatogi 2018
~オープンマイクと
奈良少年刑務所での詩の授業の話と、いま、~
ひとりで来て
ひとりで帰っても
ちゃんと何かと繋がるポエトリーイベント
今年は
人数無制限のオープンマイクと
少年刑務所で九年間詩の授業をされた
作家・詩人の寮美千子さんの講演の
二本立て!!
2018年12月9日(日)
開場/12:00 開演/13:00
◇ゲスト
寮美千子
◇MC
桑原滝弥
イシダユーリ
~内容~
13:00 (第一部)詩のオープンマイク
14:30 (第二部)ゲスト・寮美千子 講演
「奈良少年刑務所での九年間の詩の授業と、いま、おもうこと」
16:00 (第三部)詩のオープンマイク
※各部の合間に休憩が入ります。
※終演はオープンマイク参加希望者が全員やり切るまでになります。
◎詩のオープンマイク参加者募集!
詩の朗読、及び、詩的パフォーマンスをされる方なら、誰でも参加可能。
制限時間一人(組)4分間。自作他作不問。
音源(CDソフト対応、USBは再生機器持参の事)使用可。
楽器(セッティングに長時間掛からないもの)使用化。
当日開場時12:00~エントリー受付。
※もちろん観覧のみのお客様も大歓迎です。
◇料金
予約/2500円 当日/2800円
(税込み。飲食代別途必要)
※パフォーマーも観覧される方も均一料金です。
※当日は満席が予想されます 。早めのご予約・ご来場をお勧めします。
◇お問い合わせ
詩人類 (桑原)
TEL:090-8545-2708
takiyakuwahara@yahoo.co.jp
http://
※ご予約希望の方は…
○氏名(フリガナ付き)
○観覧人数
…を添えて上記問い合わせ先へお申し込みください。
…お電話でももちろん受け付けております。
◇会場
「シルクロードカフェ」
〒130-0012
東京都墨田区太平3-2-8 1F
TEL:03-5809-7953
reserve@silkroad-cafe.com
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JR総武本線、JR総武快速線「錦糸町駅」北口より徒歩3分。
東京メトロ半蔵門線「錦糸町駅」3番出口より徒歩3分。
”tamatogi”とは…
桑原滝弥とイシダユーリの二人の詩人主宰による、参加者が詩だと感じる表現なら形式は問わない自由度の高いオープンマイクを中心としたポエトリーイベント。
主宰二人が醸し出すステージでの雰囲気が評判を呼び、これまでに有名無名を問わず、さまざまなジャンルや地域や意識を持つ人々が来場して、たくさんの交流が生まれている。
また、詩と縁のあるさまざまな分野で活躍中のゲストの登場や、個性的な会場での開催、偶然をアドリブで演出にしてしまう即興性などといった毎回異なる部分と、いつ来ても変わらない独特の世界観が味わえるところから、観覧のみを楽しむ観客が多いイベントであることでも知られている。
<これまでの主なゲスト出演者>谷川俊太郎、ジュテーム北村、ジョニー大蔵大臣+セクシーパスタ林三(水中、それは苦しい)、ぬくみりゑ、神田茜、坊城俊樹、三角みづ紀、大島健夫、河野宏子、三原千尋。
スタッフ:かほり、大槻遼平
【ゲストプロフィール】
寮美千子(作家・詩人)
1955年東京生まれ、千葉育ち。1986年、毎日童話新人賞を受賞し作家デビュー。絵本、翻訳、ノンフィクション、小説と、仕事の幅を広げ、2005年、長編小説『楽園の鳥』で泉鏡花文学賞を受賞。これきっかけに、翌年、奈良に移住。2007年から足かけ10年、奈良少年刑務所で受刑者に詩を書いてもらう授業を行なった。授業のノンフィクションに『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』(新潮文庫)と『世界はもっと美しくなる 奈良少年刑務所詩集』(ロクリン社)の2冊がある。この本に感銘を受けた音楽家が受刑者の詩に曲をつけ、中川五郎『ぼくのゆめは…』、逢坂泰精『空が青いから白をえらんだのです』がCD発売されている。
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『tamatogi 2018』で出会うあなたへ
今回のtamatogiは、昨年八月、奈良少年刑務所で九年間詩の授業を担当された作家・詩人の寮美千子さんの講演をたまたまネットで知り、「へぇ、映画の『SLAM』みたいなことが日本でもあるのかな?」と会場へ足を運んだことがはじまりでした。
そこで寮さんから語られた受刑者の人たちとの交流のエピソードは、僕の想像をはるかに超えた、大きくて、小さくて、かけがえのない、心と心のぶつかり合い、まさに命のやり取りの物語でした。
何かしら自分で選んで、詩の朗読・パフォーマンスをしに来てくれる人たちをお迎えするイベントを主催している身としましては、まったく詩なんて興味がなく、それぞれの理由や生い立ちにより服役することになった少年たちの心の変化は、とても興味深いものがありました。
また、ともすれば重苦しくなり、お涙頂戴になりかねないエピソードの数々を、軽やかに、でも決してごまかさずにまっすぐに話す寮さんの語り口とその人柄にも感じ入るものがたくさんありました。
ああ、この話をtamatogiに来てくれる人や、詩に興味があるいろんな人たちに聴いてもらいたい。そして寮さんにも、tamatogiやいろんな場所で詩をやることを決めた人たちの声を聴いてもらいたい。そうすればもっと、すてきな詩が生まれるんじゃないだろうか。もっと、つよくてやさしい現実を生み出すきっかけになるんじゃないだろうか。
終演後、そんなおもいが溢れて、まったく知り合いでもなんでもないのに「僕のイベントに出てください!」といきなり寮さんにお願いをしました。振り返るとかなりの不審者っぷりだったと思うのですが(笑)、幸運にも快く寮さんに受けとめていただき、今回の開催の運びとなりました。
どうか、みなさん、自由にご参加くださいね。会場のシルクロードカフェさんのご厚意により、なんとオープンマイクの枠も人数無制限でやらしてもらえることになりましたし、もちろん、僕やユーリさんも負じとパフォーマンスをしますよ。
詩ってなんだろう?生きるってなんだろう?死ぬってなんだろう?よくわからないから、もっと知りたい。人と人、人と何か、何かと何かが、もっと出会えるように、今年もtamatogi開幕です。
さ、本気であそびましょ!!!
桑原滝弥