2022年3月21日月曜日

たったひとつに帰るために

先日は 
「蓬莱座オープンマイク21」へ 
たくさんのご来場をいただき 
ありがとうございました 

例によって 
ちょっぴり振り返ってみたいと思います~ 



まず前半の 
ワークショップのコーナーは 
久しぶりに演劇に挑戦 

演じる対象を 
性別、年齢、肩書き、特徴、場所など 
みんなで決めていって 

一人の人格を 
複数で即興で 
演じてみようという試み 

これが当然のように 
それぞれの思惑通りに運ばれなくて 
分裂した精神状態のようなものが垣間見えて 

結果 
荒唐無稽なシチュエーションのなか 
意味を超えたリアルな瞬間が立ち現れて 
スリリングで爆笑がこだまする 
そんなワークショップとなりました 

やはりモノをつくるということは 
それ自体は孤独な作業ですが 
それを発表する段になった時には 
もう自分一人のものではなく 

つまりは一人で生まれても 
さまざまな人や環境や機会によって 
”わたし”という人格が作られていく訳で 
その有様を 

演劇という装置を使って 
短時間で共有できた 
そんなひとときでした 



休憩挟んで 
本編のオープンマイクには 
以下の10名の方が 
エントリーしてくれました 

厚母至眞子 
MOON 
あきこ 
島田令子 
きんにくまん 
じいざす大悟 
ケンタ 
渡辺一成 
ありさ 
フランシスコ藤井 
※敬称略/観覧のみのお客様が出演順を決定 

やはり 
時期的なものなのでしょうか 

直接的であれ 
間接的であれ 
この夜飛びかった表現は 

いま 
世界で起きていることに対する 
何かしらのカウンターに 
見事になっていました 

もちろんこれは 
オイラの主観です 

でも人はあらゆるものに影響を 
受け合って 
与え合って 
分かち合って 

そうやって存在していく 
生き物だという観点で見つめれば 
あながち間違った見方でもない気がしています 

とにかく 
意識して発する 
祈りの尊さと 
無意識に流されていく 
こころの怖さというものを 
あらためて考えさせられた 
そんなオープンマイクでした 

最後は 
オイラが写真詩集 
「メオトパンドラ」(写真家・キッチンミノルさんとの共著)より 
抜粋したテキストを詠んで 

これまでも 
これからも 
つづいていき 
つづいていってほしい 
大河の一滴のような 
日々の宴は幕 



これから先 
世界がどうなっていくのか 
誰にもわからないのかも知れませんが 

その明日の一部は 
確実に己が生み出していくものだということを 
信じています 

よかったらまた 
おたがいの未来を 
ひとつの夜に 


捧げあいましょう 





* 



(桑原滝弥・今後の予定) 

3/25(金)発売 
雑誌「シェルスクリプトマガジンVol.77」 
発行・USP研究所 
https://www.usp-lab.com/pub.magazine.html 

3/26(土)16:00~ 
講座「詩の扉を開く」 
山口・カルチャーどうもん 
https://c-doumon.com/%E8%A9%A9%E3%81%AE%E6%89%89%E3%82%92%E9%96%8B%E3%81%8F/ 

4/16(土)17:00~ 
イベント「蓬莱座オープンマイク22」 
山口・旧蓬莱閣 
http://shijinrui.blogspot.com/2022/01/2022.html 

4/23(土)16:00~ 
講座「詩の扉を開く」 
山口・カルチャーどうもん 
https://c-doumon.com/%E8%A9%A9%E3%81%AE%E6%89%89%E3%82%92%E9%96%8B%E3%81%8F/ 

5/14(土)13:00~ 
イベント「tamatogi 2022」 
東京・シルクロードカフェ 
※詳細近日発表 


◇公開中 
動画 
「プロレスの話」 
https://youtu.be/Nn-Rl77JB4M 

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USP研究所 / Kindle版 
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【執筆・公演・その他、詩に関する依頼先】 
TEL:090-8545-2708 
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