東京から山口へ移住して
丸一年が経ちました
来た途端
コロナ禍が加速して
イベントの仕事がすべて無くなったり
いろいろと大変なこともありましたが
それでもこの一年を
ひと言で言うならこうなります
”最高の一年”
そんな心持ちで突入した
移住二年目の最初の週末を
今日はちょっと振り返ってみます~
2/19(金)『あっくん4さいの人生初の発表会』
息子・あっくん4さいの、幼稚園での人生初の発表会へ
開演前、子どもたちより親たちの方が緊張しているのが、なんだか
微笑ましい。かく言うオイラももちろんドキドキ。自分が舞台に立
つ方がぜんぜん気が楽です 笑
演目は「パジャママン」のダンスと「こびとのくつや」のお芝居
さすがに生後四ヶ月からうちら夫婦のステージに上がっているので、
我が息子ながら舞台上の立ち居振る舞いはなかなか堂に入っており
ました
しかし、そんなことはどうでもいい!一生懸命稽古したことを仲間と
力を合わせて精一杯やりきったその姿にただ、ただ、感動
入園式のときには、あんなにピーピー泣いていた子どもたちが、たっ
た十ヶ月でこんなにも成長するなんて。気がつけば、あっくん以外の
子どもたちの姿にもグッと来ている自分がおりました。みんな、立派
だった
あらためて先生たちのその指導力の高さというか、子どもを見つめ育
んでいくその意識の美しさに、心から尊敬の念を抱きました。すごい
すばらしい仕事です。ありがとうございます
ちなみにこの日は、京子さん(ママ)は午前中から高座が入っていたの
で、あっくんの晴れ姿は生で観ることができませんでした
ならばと、その姿を映像に残しておこうと、機会オンチのオイラの代
わりに、山口で出会った大切な友人の一人・K子さんが撮影係を担当
してくれました
さらに言えば京子さんの高座の方も、やはりこの地で出会った大切な
オチャメフレンドのK太さんが送迎も含めたスタッフ役を買って出て
くれました
このように、オイラたち家族は、たくさんの心ある仲間のおかげで毎
日幸せに生きていられるのでした。ほんとうにありがとうね
大仕事を終えたあっくんは、開放感も手伝っていつもよりも大ハシャ
ギで公園二件ハシゴして、でっかいウンコして、いっぱいゴハン食べ
て、大イビキで眠りましたとサ
2/20(土)『蓬莱座オープンマイク8』
この日は、毎月第三土曜日に開催しているオイラ主催のオープンマ
イクイベントでした
前半恒例のいろんな表現ジャンルを楽しく体験するワークショップ
のコーナーでは、今回は”連詩”にチャレンジ
一行毎に言葉をバトンしていくその作業は、詩がひと言ひと言のイ
ンパクトよりも、その言葉の連なりに命を込めるジャンルであるこ
とを、あらためて実感するひとときになりました
一人で書いていたらおそらく出てこなかったであろう、面白かった
り、不思議な表現がたくさんあったなあ
本編のオープンマイクタイムでは、以下の八名の方がエントリーして
くれました
麻生有里
島田令子
藤井理嘉
思田高ばここ
金崎清子
安田ありさ
ゴッポ
サロンドランジュ
※敬称略/抽選による登場順
このイベントが始まる以前の東京時代から十年近く見ている人の朗
読の声が、はじめて聴くような新しい声になっていたり、
八十才から朗読を始めた人の詠む中原中也さんの詩が、山口弁のイ
ントネーションやその人の醸し出す明るい調子と相俟って、これま
で持っていた己の中也詩観的なものをフッ飛ばしてくれるような奥
深さがあったり、
コロナ禍でうやむやになってしまった一昨年(2019年)に起きた社会
問題を、あらためて問うような内容の弾き語りを刺すように届けてく
れる表現があったり、
前半の連詩を即興で曲にして歌ってくれた人がいて、この夜に交わし
合った各々の表現が、これから来る新しい季節へと溶け入っていくよ
うに感じたり…
自分が山口生活二年目に入ったタイミングもあるのでしょうが、なん
だかまもなく訪れる春を予感させてくれるような表現があふれていて、
とても豊かなオープンマイクになりました
最後はオイラが自伝エッセイ「詩人失格」より、十五才の初舞台の頃
のエピソードを朗読して、この日の宴は幕
次回は、3/20(土)17:00~開催です。観覧だけでもちろん大歓迎。気
が向いたらあそびに来てね~
2/21(日)『詩(ポエム)カフェ&持ち寄り本カフェ』
歌人の思田高ばここさんのご案内で、この日は山陽小野田市の中央図
書館で毎月開催されている「詩(ポエム)カフェ&持ち寄り本カフェ」
へ参加してきました
はじめて訪れた山陽小野田は、オイラが暮らしている山口市から車で
一時間ほどのところ。山口市が盆地なので、海が見えただけでテンシ
ョンが上がる単純なワタシ
午前午後と二つのイベントが行われたのですが、まず最初は「詩(ポエ
ム)カフェ」
参加者がそれぞれオリジナルの詩を持ち寄って朗読し合い、それを自
由に合評するといった内容
十名くらいの人が集まっていて、わりと年齢層は高めでしたが、若い
人もいて、いいカンジでバラエティな印象を受けました
”詩”と一口で言っても実にさまざまで、そこにライヴイベントとは異
なる合評という切り口が加わることによって、いろいろな気づきがあ
ったようにおもいました
日曜日の午前中に、集中して詩を詠み語り合うひとときは、ささやか
だけど、いや、ささやかであるが故に、とても尊い瞬間でした
尚、この日発表し合った作品のなかから、毎月「今月の詩」として一
作を選ぶということだったのですが、そちらに光栄なことに、オイラ
が発表した詩「生き際について」を選んでいただきました
下記の図書館のリンクから読めますので、よかったらご覧あれ
昼食挟んでの午後からは「持ち寄り本カフェ」
その名の通り、参加者がそれぞれ自分が読んで面白かった本を持ち寄
って紹介し合うというもの
午前が詩のイベントだったので、さぞかし文学色の濃い本がたくさん出
てくるのかとおもっていたら、どうしてどうして雑誌やエンタメ系など
いい意味でバラバラのセレクト。しまいには「猟銃生活」なる雑誌まで
飛び出して、自分の知らない世界をたくさん知ることができました
ちなみオイラは藤岡拓太郎さんの絵本「たぷの里」(ナナロク社)をオ
ススメさせていただきました
午前午後二つのイベントを通しておもったのは、やっぱり詩っていいな、
本っていいな、というシンプルで芯の強い感覚
これはやはり主宰の俳人・イタリア文学翻訳家の香川真澄さんの、豊富
な知識と的確な分析、そして人間と文学に対する愛ある眼差しがあって
のものだとおもいました
また、時間の許すかぎり参加されて、イベントを参加者とともに楽しま
れていた中央図書館館長の山本安彦さんの、肚の据わった軽やかさが、
このような催し物を下支えしていることも感じました
とにかくとっても楽しかったので、興味のある人はぜひ参加してみてく
ださい
次回は3/13(土)開催とのことです~
◇詩(ぽえむ)カフェ
http://
◇山陽小野田市立中央図書館
http://
こうして山口生活二年目も
”最高”の週末で
スタートを切ることができました
振り返ってみれば
そこにはかならず人がいて
その人の向こうに
かけがえのない自然があって
そのことを
自然な心で
大切におもっている
自分がいま
ここにいます
この山口の
人と自然からもらった
たくさんの力を
詩というエネルギーに変えて
ここからの一年
あなたへと届けてまいります
よかったら受けとってください
よろしくお願いします
*
(桑原滝弥・今後の予定)
2/27(土)16:00~
講座「詩の扉を開く」
山口・カルチャーどうもん
https:/
※受講生随時受付中。
3/6(土)16:00~
講座「詩の扉を開く」
山口・カルチャーどうもん
https:/
※受講生随時受付中。
3/13(土)13:00~ / 17:00~
演劇「劇団ジャンク派 アリスのティーパーティー」
山口・県政資料館
https:/
3/14(日) 13:00~ / 17:00~
演劇「劇団ジャンク派 アリスのティーパーティー」
山口・県政資料館
https:/
3/20(土)17:00~
イベント「蓬莱座オープンマイク9」
山口・旧蓬莱閣
http://
※詳細近日発表。
3/25(木)発売
雑誌「シェルスクリプトマガジンVol.71」
発行・USP研究所
https:/
※詳細近日発表。
3/27(土)13:30~
講座「詩の扉を開く」
山口・カルチャーどうもん
https:/
※受講生随時受付中。
3/28(日)14:00~
イベント「tamatogi」
東京・シルクロードカフェ
http://
◇公開中
動画
「いろんな人から言葉をもらって詩をつくってみました(前編)」
https:/
「いろんな人から言葉をもらって詩をつくってみました(後編)」
https:/
◇発売中
電子詩画集
「国際化と標準化」
USP研究所 / Kindle版
https:/
【執筆・公演・その他、詩に関する依頼先】
TEL:090-8545-2708
takiyakuwahara@yahoo.co.jp
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