先日
イラストレーターの和田誠さんが
お亡くなりになられました
八年ほど前
詩人の谷川俊太郎さんの
傘寿を祝うパーティーで出会ったことがご縁で
妻(講談師・神田京子)の
手拭いなどのグッズに使う
キャラクターのイラストを描いてくださっておりました
そのご活躍はイラストに留まらず
エッセイ、映画などの分野でも
素晴らしい作品を残されました
(煙草のハイライトのデザインも和田さん!)
そんな偉大な方なのに
まったく偉ぶるところがなく
少年のような好奇心の塊で
一期一会を常に大切にされている人
そんな印象がオイラにはあります
また詩人や芸人に対する
リスペクトや造詣の深さも
サラリと表現なさっておられましたが
半端なものではないことが感じられました
オイラなんて
ほんのすこしだけ交流を持たせてもらったに過ぎませんが
忘れられないエピソードがいくつもあり
表現者として、人間として、生き物として
とても大切なことを学ばせていただきました
チャーミングでグレートなエピソードの数々は
また機会があればライヴで
お話ししますね
今ふと思い出されるのは
あるとき渋谷で飲んでいて
もう真夜中だったので
タクシーを拾おうとしたら
お宅まで歩いて帰ると言い張って
「おれは歩いてると、いいアイデアが浮かぶんだよ」
とおっしゃっていたこと
「オヤジ狩りとかにあわないでくださいよ」
とオイラが言うと
「そんときゃそんときだよ!」
と満面の笑顔で颯爽と夜の街に消えていった
孤独な後ろ姿
常に他の生命を喜ばせて
自分自身が喜ぶこともおろそかにしなかった
スターであり
ただのひとでありつづけた
和田誠さんのご冥福を
心よりお祈りいたします