2020年2月2日日曜日

百年後のあなたへ贈ることば

昨日は 
まもなく山口へ引っ越す自分のために
「桑原滝弥を送る会」を開いていただきました



その挨拶のときにお話しした 
うちの三歳になる息子が 
どこで覚えたのか 
オイラに言い放ったひとこと 
「パパ、運命を信じろよ」 

この言葉と 
送る会でもらったいくつかの詩をたずさえて 
次のライヴを生きます 

四の五の言いません 
届けたいこと 
試みたいこと 
分かち合いたいことがあるんです 

よかったら 
少々無理してでも来てください 
それだけのものを捧げます 

よろしくお願いします  




* 



詩・アートと社会のつながりを探求する 
”4272” presents 
『百年後のあなたへ贈ることば』 

2020年3月15日(日) 
開場14:30 開演15:00 
(終演17:30予定) 



大規模災害を経験した人々の 
百年後のだれかへ捧げた手紙と 
それを踏まえて書かれた 
詩人たちの詩 

ふたつの異なる言葉から 
ひとつの命と命が出会い 
生きていくことの真を問う… 



◇手紙を書いてくれた人 

舛田那由他さん(北海道むかわ町) 
斉藤秀喜さん(岩手県山田町) 
橋本鮎子さん(宮城県大河原町) 
長谷川花子さん(福島県飯舘村) 
坂本登美子さん(福島県いわき市) 
荒井康平さん(広島県広島市) 
千北一興さん(熊本県合志市) 


◇出演 

~ゲスト~ 
ヤリタミサコ 
石渡紀美 
大島健夫 
もり 
遠藤ヒツジ 

~4272~ 
桑原滝弥 
URAOCB 
向坂くじら 
萩原哲夫 
小針丈幸 


◇内容 
(第一部)手紙朗読・桑原滝弥 
(第二部)詩朗読・ゲストと4272メンバー 
(第三部)手紙と詩朗読・桑原滝弥と小針丈幸 
※各部の合間に休憩が入ります。 


◇料金 
予約2500円 当日3000円 
(税込み。コーヒー飲み放題) 
※必要経費以外の収益金はすべて、災害のあった地域での活動資金として活用させていただきます。 

~問い合わせ・申し込み~ 
4272 (桑原) 
TEL:090-8545-2708 
takiyakuwahara@yahoo.co.jp 

※参加希望の方は… 
○氏名(フリガナ付き) 
○観覧人数 
…を添えて上記問い合わせ先へお申し込みください。 
…お電話でももちろん受け付けております。 


◇会場 
「珈琲と本・あひる社 」 
東京都新宿区四谷4-28-7 
吉岡ビル7階(ラーメンイエロー隣) 
(四谷三丁目駅徒歩6分) 
https://twitter.com/ahilsha_japan 




【出演者プロフィール】 

~ゲスト~ 

ヤリタミサコ 
詩人。北海道岩見沢市朝日炭鉱の生まれ。明治学院大学と東洋英和女学院大学大学院で、アメリカ現代詩と女性学を学ぶ。ビートやフルクサス、詩とアートの評論、カミングズやギンズバーグの訳詩、ヴィジュアル詩、音声詩など多数。靉嘔・塩見允枝子作品とフルクサスのピース演奏、ヨーコ・オノ作品翻訳など。2019年、第53回北海道新聞文学賞受賞。著書・訳書(共著共訳を含む):『ビートとアートとエトセトラ』『詩を呼吸する』『カミングズの詩を遊ぶ』『メ ディアと文学が表象するアメリカ』『そのままでいいよ。。ジャック・ケルアックと過ごした日々』『北園克衛の詩と詩学』『モダニスト ミナ・ロイの月世界案内』『ギンズバーグが教えてくれたこと』『月の背骨/向う見ず女のバラッド』 

石渡紀美(いしわたきみ) 
1972年米国生まれ、東京育ち、埼玉県在住。1998年、詩の朗読活動開始以来、細々と、途切れながら続けています。今年は新しい詩集が出る予定です。 
note https://note.com/jupiteriya 

大島健夫(おおしまたけお) 
詩人。1974年千葉生まれ。2007年、『詩のボクシング』神奈川大会出場を機に自作詩の朗読活動を開始する。2014年、史上初の24時間朗読ワンマンライヴを完遂。2016年、『ポエトリー・スラム・ジャパン2016全国大会』優勝、フランスのパリで開催さ れた『ポエトリー・スラムW杯』に日本代表として出場し準決勝進出。その他、ベルギー、イスラエル、カナダなどの詩祭や国際ポエトリー・スラムにも出場多数。2014年より2019年まで、渋谷RUBY ROOMにて、URAOCBと共同で詩の朗読のオープンマイクイベント『SPIRIT』主催。2009年より現在まで、千葉市のTREASURE RIVER BOOK CAFÉにて、千葉で唯一の詩の朗読のオープンマイクイベント『千葉詩亭』を山口勲と共同で定期開催中。著書に『そろそろ君が来る時間だ 10の小さな物語+1』(丘のうえ工房ムジカ)など。 
『大島健夫オフィシャルサイト』 http://www1.odn.ne.jp/goingthedistance/ 

もり 
1989年高知県生まれ。11才から約7年の引きこもり生活中、悶々とした気持ちを言葉にする形で詩作を開始する。2008年、上京。自己表現の場は主にカラオケボックスだったが、2015年末、詩の朗読と出逢い、ステージに立つ喜び、苦しみを知る。その後、声と言葉による競技大会『ポエトリースラムジャパン』に2年連続で出場。全国大会まで進む。『俊読2017』では詩人・谷川俊太郎氏と共演。2018年、ひとり芝居『横なぐりの成長痛』に出演。現在は、自身の適応障害と向き合いつつ、マイペースな活動を続けている。 
Twitter https://twitter.com/morinanigashi 
ブログ『もりQハイランド』 http://blog.livedoor.jp/mori3u/ 

遠藤ヒツジ(えんどうひつじ) 
詩人・小説家。1988年東京生まれ。学生時代から詩作をはじめ、卒業後に茨城の同人詩会『白亜紀』へ参加する。2015年より朗読活動をはじめる。現代詩とポエトリーリーディングの架け橋となることを目標に、オープンマイクや朗読ライブ、スラムなどへ多数参加。2019年に『ポエトリースラムジャパン前橋大会』で優勝し、全国大会へ出場する。2020年より伊藤晋毅とともにポエトリーリーディングオープンマイク『SPIRIT』の二代目主催となる。主な著書に詩集『橋渡り』『反照譜』(いずれも羊目舎)、リリース音源に『時代の種 -Period-』(OMOKAGE LABLE)。また新詩集が本年に刊行を予定している。 
Twitter https://twitter.com/end_of_hitsuji 

~4272~ 

桑原滝弥(くわはらたきや) 
詩人。1971年三重生まれ。演劇・音楽・パフォーマンス活動を経て、1994年、詩作を開始。 処女作『えりなのプロフィール』は新潮文庫『あなたにあいたくて生まれてきた詩/宗左近・編』に収録。 以降、「あらゆる時空を"詩"つづける」をモットーに、紙誌、舞台、映像等、様々な媒体で作品を発表。詩人・谷川俊太郎との競演イベント『俊読』(全国開催)や、言の葉Tシャツの製作などの企画も多数手掛ける。海外での活動や、妻の講談師・神田京子との詩芸ライヴ、他ジャンルとのコラボレーションも積極的に展開。東日本大震災被災地の歌『たしかなる風 ~ふるさと久之浜~』を作詞(作曲・谷川賢作)。著書に詩集『花火焼』(にこにこ出版)、写真詩集『メオトパンドラ』(写真家・キッチンミノル共著/FOIL)ほか。詩芸企画『詩人類』代表。 
『桑原滝弥・情報ブログ』 http://shijinrui.blogspot.jp/ 

URAOCB(うらおーしーびー) 
1972年富山県出身。1990年代後半から2000年代まではDJとして活動。2009年より「スポークンワード」と呼ばれる朗読と音楽を合わせたパフォーマンスを開始。ライヴハウス・クラブ・カフェ等様々な空間で音響機材を駆使したライヴ活動を展開。ソロでのパフォーマンスの他に、音楽ユニット『The Punky’s Dilemma』でもポエトリーリーディングを担当。2014年より2019年まで渋谷RUBY ROOMにてポエトリーリーディング・オープンマイク『SPIRIT』を大島健夫と主催。その他、クラブミュージックと朗読を融合したイベントや、ポエトリースラム等を不定期で主催。2013年より『日本スポークンワーズ協会』の一員としてスポークンワーズマガジン『どんと、こい!』(現在7号まで刊行)の編集に携わる。2015年にファーストCDアルバム『STRAIGHT LANGUAGE』をリリース。 
Twitter https://twitter.com/uraocb 
公式ブログ『コーリング』 https://uraocb.hatenablog.com/ 

向坂くじら(さきさかくじら) 
詩人。1994年名古屋生まれ。子どものころに書くことをはじめ、十七歳のときに登校拒否を、十九歳のときに知人の自死を経験。二十歳で「向坂くじら」を、二十一歳で詩人を名乗る。以降、詩の朗読パフォーマンスを中心に活動。エレキギターとのユニット『Anti-Trench』として、谷川俊太郎、いとうせいこうらと共演。個人でも朗読パフォーマンスを行い、『ポエトリースラムジャパン2018』ファイナリストに選出される。詩業家・上田假奈代の薫陶を受け、ワークショップファシリテーターとしても活動。厚生労働省の取り組み『地域若者サポートステーション』で、就労困難な若者と共に詩を書くワークショップを定期開催。企業のソーシャルイベントや、ミャンマー、ベトナム、セルビアなど、海外でも詩のワークショップを展開している。 

萩原哲夫(はぎわらてつお) 
別名:ハギー・イルファーン。元々絵描き/グラフィック・WEBデザイナー。1998年より都内でポエトリーリーディングを始める。その後、首都圏、大阪、京都、名古屋、宮城、ニューヨーク等でリーディング会やイベントに参加多数。2003年より『国立ポエトリー・ジャムバンド(くにぽえ)』のMC(現在活動休止中)。2013年、KUMAX(サックス/ex Nerve Net Noise)とユニット『未来』結成(現在活動休止中)。TAGOMAGO(シンセサイザー)、渡辺”カント”作郎(ドラム他/ex 村八分、TOTOTO、○△□)、キクチ・ヤスユキ(ギター/ex 湯浅湾)他ミュージシャンとのコラボ多数。コンピCD『poetasters' park』参加。 

小針丈幸(こばりたけゆき) 
1977年福島県出身。障害者支援NPO勤務を経て、2014年より一般社団法人SDDソリューションズの理事として活動。「障害者が不当な差別をされない社会の実現」を目指し、全国の教育機関での障害理解ワークショプや企業向けに障害者理解研修等を行っている。2018年からはSDGsカードゲームのファシリテーターとしても活動中。東日本大震災時は2011年から2012年までの1年間、日本ユニバ震災対策チーム統括リーダーとして岩手・宮城・福島県に拠点を構え震災支援活動を行う。桑原滝弥・神田京子夫妻の最初の東北(福島・宮城・岩手)ライヴツアーを企画担当。特定非営利活動法人『しんせい』コーディネーター。 



☆4272(しになに)とは… 
詩・アートと社会のつながりについて考えるプロジェクト。「いま、詩に何(4272)ができるのか?」をテーマに、 詩人を中心とした有志が集まって2019年より活動をスタート。3月に自由学園明日館を会場に第一弾として、 国連で2015年に採択された”SDGs(持続可能な開発)”をアートの側からアプローチしてみようという試み 『SDGs × ポエトリー』を開催。8月にはRYOZAN PARK 巣鴨を会場に第二弾として、”子ども”を取り巻く環境から人々の生活に根ざしたアートの役割を探る『子どもといっしょに究極芸術』を開催。本企画が最新第三弾イベントとなる。








追伸:

自分なんかには恐れ多い 
有り難い言葉とパフォーマンスと詩を 
昨日はたくさん与えてもらって 
ただ、ただ、感激しました 

この愛は 
これから先の 
自分の人生のある瞬間に 
自分以外のだれかのために 
使うべきものだとおもっています 

主催の馬野ミキくんと蛇口くん 
会場となった織田島酒店の織田島さん 
これまでずっと共に走りつづけてくれた人たち 
聞きつけて久しぶりに駆けつけてくれた人たち 
あの日オイラのために 
心を持って魂ごと集ってくれた 
たったひとつの
果てしない
命に感謝します 


ほんとうにありがとう



いただいた餞別で
新しいブーツを手に入れて
知らない街をいっぱい歩いて

また会いに行くからね