自分のことに触れてもらっている書籍が
二冊ほど出版されましたので
今日はご紹介します
◇一冊目
『岡田コーブン ただ、詩のそばで』
山本かずこ
定価1900円＋税
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『詩学』『ミッドナイト・プレス』といった詩の雑誌の編
集長を歴任された、岡田幸文(コーブン)さんの、二十代か
ら亡くなる六十九歳までの詩人生を、パートナーである、
詩人の山本かずこさんが書き記した一冊。
オイラは、紙の雑誌としての最終号となったミッドナイト
・プレス(のちにWeb版として再始動)で、谷川俊太郎さん、
正津勉さん、馬野ミキさんと対談したことがきっかけで、
岡田さんとの交流が生まれました。
（ちなみにこの対談での発言がきっかけで、妻の神田京子
とも出会っています）
本文中でも、”自らのことをあまり語らなかった”と表現さ
れているように、岡田さんは本当に自分のことを語らなく
て、詩の求道者とでもいうべき姿勢で、オイラの馬鹿話に
も真摯に向き合ってくれました。
この本を読むと、それがずっと貫かれた一生であったこと
がわかります。
いまも、たくさんの人が、自由に詩を書いていますが、そ
の道のはるか前に、岡田コーブンという一人の編集者、詩
人、そして魂が、この世にあってくれたから、詩を守護し
てくれていたから、あなたやわたしは、詩と、出会えたの
かも知れません。
だからこそ、この後につづく詩の道をすこしでも、自分な
りに切り拓いて、詩の心を守っていきたい、とおもいまし
た。
また、詩の資料としても、かなり貴重な書物ですし、何よ
り、かずこさん、ジョン・レノン、そして詩に対する、ひ
とりの誠実な人間の、生きた愛の書となっています。
一度でも真剣に、詩と向き合ったことがある人は、ぜひ読
んでみてください。
◇二冊目
『犬ではないと言われた犬』
向坂くじら
定価1600円＋税
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初小説『いなくなくならなくならないで』が、先日の第17
1回芥川賞候補作品になったことでも現在注目を集めてい
る、詩人・向坂くじらさんによる「言葉」をめぐるエッセ
イ集。
本文中に、オイラの詩を引用していただいております。
くじらさんとは、かれこれ7,8年の付き合いで、最初の接点
は、オイラ主催の詩のイベント『俊読』の終演後に、「ス
タッフとして、東北ツアーへ参加させてください」と声を
掛けられたことでした。
詩のパフォーマーとしてではなく、スタッフとして、震災被
災地での詩のライヴに関わりたいと言ってくれたことが、
とても新鮮に感じて、嬉しくおもったことを覚えています。
もしかしたら、この発想こそが、本書に書かれているくじら
さんの、言葉を端緒にして、この世界のあちこちに頭をぶつ
けまくって、ヘロヘロボロボロになりながら、それでも、い
や、それだからこそ、強く進んで行ける、彼女という文脈の
土性骨のような気がします。
以来くじらさんとは、福島、北海道、広島、関東圏、大阪、
そして昨年は山口と、いろんな詩の旅を駆け巡りました。
その旅のどれもが、本書のエッセイのように、ざらついた煌
めきのような、異和に溢れたひとときでした。
言葉が苦手、嫌い、しんどい、そんなふうに思っている人に
こそ、手にしてほしい一冊です。
なぜなら、筆者は、そんなあなたと変わらないからこそ、
詩人になったのでしょうから。
以上、オイラと縁のある二冊をご紹介しました
よかったら
あなたのなかで本を
本のなかであなたを
息させてやってください
＊
（今後の予定）
7/22(月)12:00～
店番「HONYAらDO」
山口・山口 どうもんフィットネス1F
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7/28(日)17:00～
イベント「ぽえとる？S-エス-」
北海道・札幌 俊カフェ
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7/29(月) 17:30～
イベント「詩と講談の日々のまつりin潮音寺」
北海道・釧路 潮音寺
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8/24(土)16:00～
講座「詩の扉を開く」
山口・山口 カルチャーどうもん
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9/15(日)開催
イベント 開館100周年スペシャル企画
山口・山陽小野田市立中央図書館
※詳細近日発表
9/28(土)16:00～
講座「詩の扉を開く」
山口・山口 カルチャーどうもん
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10/6(日)締切
コンクール「第9回ぼうしの詩人賞」
主催・中原中也記念館
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10/13(日)17:00～
イベント「山城屋オープンマイク」
山口・山口 山城屋酒造倉庫
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◇公開中
動画
「ひきこもりと表現」
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◇発売中
自伝詩集
「詩人失格」
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◇Blog
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◇X Twitter
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◇YouTube
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【執筆・公演・その他、詩に関する依頼先】
TEL:090-8545-2708
takiyakuwahara@yahoo.co.jp
詩人類
追伸：
今回ご紹介した上記二冊は
明日店番を担当する
『HONYAらDO』でも販売しています
これまでと一味ちがった
夏と出会えるかも？
ぜひ素敵な本を見つけにきてください～