2011年10月11日火曜日

たきやものがたり~14才~ 其の四

(以下、シアトルマリアージュ・ボス水野氏のブログより転載)






こころパート4~危険な予感・・?~




滝弥がオクサマの家に入って

5分が経過...。

寒い。もう季節は11月下旬。
ちょうど、今頃だった。

10分が経過..。

風がビューと吹いた。
寒い。

15分が経過..。

一枚の落ち葉が、僕の足元に落ちた。
寒い。

その時。
「ガチャ」

ドアが開いた。

「どうも、ありがとうございました。」

滝弥が出てきた。

「ちょっと待ち!」

オクサマは、気だるそうに言った。

そして、袋に入ったミカンを滝弥に渡した。

「寒いから、これ食べて風邪ひかんように。ごくろうさま。」

そう言うと、オクサマはドアを閉めた。

「ありがとうございます!」
ドア越に、甲高い滝弥の声が響いた。

滝弥は、袋いっぱいのミカンを抱えて
小走りで僕に近寄ってきた。

「やりました!やりましたよ~」
僕らは、肩を叩き合って喜んだ。

なんと、滝弥はデビュー初日。
最初の一軒目でゲット!したのだ。

中学生。14歳。
恐ろしい。

彼の身長は、現在も中学生の時も変わらない。
推定150センチ??
大人なのか子供なのかわからない、中学生が
大人が出来ない仕事をしている。
なんて素質だ。
なんてステキだ。
当時、そう思った。

その後も、快進撃が始まった。
僕も参戦して
なんとこの日、二人で36個もの警報機を売った。
キセキだ。
報酬にすると、84,600円也!
時間にして、5時間の出来事だった!

僕らは、オクサマにもらったミカンを頬張りながら
ブクブクと嗚咽の止まらない人が待つ車へと戻った。

僕は、車の扉を思いっきり開けてこう言った!

「おい!お前ら今日はご馳走だぞ!」

その時、滝弥の手から...
ミカンがこぼれ落ちた....。



つづく。



※この出来事は、フィクションではございません。
 全て、真実にて構成されております。